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古本屋日誌

2018-08-15 10:31:00

昨日は気温が低うて寝苦しいことはありませんでした。萱島では昼くらいに夕立が来たようです。大阪の古本屋さんと話す機会があり、その方は下鴨などの古本市にも出店されてるんですが「会期中に夕立が来ることが多うて、かなんねやわ。うちとこは知り合いの古本屋と合わせたブースで出してんねんけど急な雨やったら、シートをかけに回る人手がおれへんさかい、しゃーないから泣く泣くうちんとこの本にシートをかけるのは後回しにして先ずは知り合いの棚にかけて回るんやわ。お客さんでてっとてくれる人もいはんねやけど、積んである本を落とすまいとおっかなびっくりな手つきやさかいになかなかかけられへんねやわ、あんなもんは落としたかてかまへんねんからちゃっちゃとやってまわなあかんねん、まあそないなことは言われへんけどな」と言う。まあ私には何れにしても謎の世界ですな。よく古本市でゴルゴ13みたいなバカがいますよね。お気に入りの本を手にして立ち読みしてたり、あれこれ棚を物色していたりして、そこは別の客が来ておんなし棚を探し始めると、さも自分の領域を侵されたとでも言いたげに新たな客をじっと見て来る人のことなんですが、不思議だ。

秦郁彦の「実証史学への道」が出ました。東大法学部を出て大蔵省に入って、なぜか退職して歴史学者となる半生を細かくのべ、合わせて東京裁判の被告たちを訪ねてインタビューした記録を収めている労作です。筆者が何度も筆禍に遭遇している件も興味深いところで1976年に「昭和財政史」という本を出そうとしたら上司の佐上官房審議官から、国の刊行物としては不適切で、共産党からつつかれるかもしれないので、直すとなり、大幅なカットや天皇制は使うなとか朝日新聞からの引用が多すぎるとかのいちゃもんがついて、腹を立てた秦郁彦は大蔵省を去りました。言論を封殺しようとした相手の名前がちゃんと出てるのが清々しくていいですね、でもそんなもん当たり前のことなんですけどね。