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古本屋日誌

2018-08-14 09:45:00

昨日は風があってわりと過ごし良い晩でした。昼間は京都に仕事で出向いて午後2時くらいにいのかな思てたら次第に黒雲が空を覆い始め、雷鳴のような鈍い音が轟きやがて沛然たる雨となり雷もゴロゴロ、お客さんのところで降り込められました。まあ夕立はつきもののようなもんですが1時間くらい続き、お客さんの話では「きんのもおんなし時間にきよったんやわ、家の前が川みたいになってしもてな、今日ももうあんばいあんたのおるとこから水が出て滝みたいになりよるで」とのことでしたので早々に退散しました。晩のニュースではいつも通り八王子でゲリラ豪雨があっただの、都内のどこかでえらい夕立やとか、雷の東京での発生件数がえらい多かったですだのといったなんの意味もないゴミニュースで、改めてテレビはなんの意味もないことがわかりました。

先日NHKで「夕凪の街 桜の国」のドラマが放送となり常盤貴子がなかなかうまい演技をしてました。原爆を扱った小説や漫画はくだらないものばかりで読み直す価値などありません。例えば林京子の「祭りの場 ギヤマンビードロ」などはよく古本屋に持ち込まれるのですが、さっぱり売れませんな、全然面白くないからです。井伏の「黒い雨」太田治子のやつもどれもこれもデタラメで読むに耐えません。そもそも原爆枠のようなものがあって適当に無難なものを書くことが商売として求められているから、商売人として作家が書いてるだけだからです。このこうの史代の漫画はかなり踏み込んだ書き方をしていてその点は評価できる。

原爆の災禍で家の下敷きになり苦しむ友人知人を「すぐに人を呼んでくるから」と騙して逃げてしまった辛い思い出がフラッシュバックしてきて「自分のようなものが幸せになってはいけない」と考えるようになったり、自分はダメな人間だから生き残ったんだ、いい人はみんな死んでしまったとかおもうようになる。これはこうの史代の考え出したことではなく永井の「長崎の鐘」でしばしば述べられている話です、それにしても改めて作品化した功績はあります。とはいうものの、漠然と友人を見殺しにしたと書くのではなくもっときちんと書いてもらいたい。だいたい人間なんて追い詰められたらなんでもするもんでしょう。「日本残酷物語」には三河の貧しい漁村の連中が沖合を航行する船を襲撃して皆殺しにして積み荷を分捕って神様からの授かりものだとして喜ぶ話があります。それくらいの悪事は当たり前でしょう。何か聖人君子みたいなことを前提で話を進められても納得できないな。ハリウッド映画の「パットン」には将軍が野戦病院を視察するシーンがあって、精神的に参って休養している軍人に怒りを爆発させるシーンやラストには戦争が勝利で終わったから即座にモスクワに進撃しょうと演説する場面があります。またトムクルーズが弁護士役で活躍する「アヒューグッドメン」で自ら暴力行為の命令を出したと公言する将軍のような話が全然出てこないのは不思議だ。日本の軍人の描き方はいつもバカか誇大妄想狂みたいなやつばっかりで本当にがっかりさせられる。