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古本屋日誌

2018-07-24 11:40:00

昨日の晩は打って変わって風がそよともなく非常にねぐるしかった。外回りの仕事は大変でやりたい人が少ないのは至極当然ですな。以前四貫島にある食品メーカーの工場で仕事をしたことがあり、それは深夜12時に食品生産のベルトコンベアーを解体して洗浄し、また朝までに組み立てるという仕事で、日中はフル稼働でラーメンやら焼きそばやらだんごやらいろんなものを大量に生産しているからコンベアーはえらい汚なっていて、とりあえず現場を仕切ってるバイトリーダーからばらし方を教わりそのあと強力な洗浄ノズルで圧をかけてこびりついたラーメンやらそばやらうどんやらなんたらのカスをこそぎ落とすわけなんですが、工場内は雑菌の繁殖を防ぐため冷房が効いている上にノズルから出す水も心地よくて私はその快感だけで仕事を続けていました。バイトリーダーの男は30がらみなんだが、話しをしてわかったんだが、大阪大学の医学部の8回生で、しばらく大学には行ってないという。なかなか手際が良くて物覚えもよくプライドを持って洗浄作業に取り組んでいて面白い男だったが結局居心地が良すぎたのか大学はやめてしまったと聞いた。機械相手の仕事は手順を自分で工夫できるし、馴染んでくると機械とはいえ、向こうも答えてくれるようになるので、人間相手のような裏を読んだり、将来の布石を考えて話しをしたりといった煩わしさはなくはまってしまう人がいますね。

講談社の漫画はこのところ立ち読み防止のセロファンのラップの上にバーコードを印刷するようななっていて、漫画本にはこれがない。ちょうど昔に戻ったようなものだが、確かに見た目に夾雑物もなく魅力的だな。1990年代は漫画の単行本には現在同様のラップがかけてあって立ち読みはできなかったが、その代わり雑誌の最新号は立ち読み自由だった。われわれは雑誌を立ち読みして面白い漫画を心に刻んでその単行本を買うというスタイルだった。田中圭一の手塚そっくりのパロディマンガやCLAMPの「聖伝」や「モーニング 増刊」連載の「寄生獣」はみなその中で見つけた作品だった。