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古本屋日誌
今朝も暑うてどんなりません。せみせみは朝の5時くらいから頑張って鳴き始め10時くらいになると温度がお気に召さないのか静まってしまいます。一方アゲハは変温動物のはずで暑なったらそれだけ体温も上がっているはずなのに涼しい顔で舞い降りてくるのは不思議だ。柳田国男の本で人間は同じことを二回繰り返せるが霊やその類は繰り返せないので、人間である証を立てるために必ず返事は二回「はいはい」「ネイねい」とくりかえすものだとあった。セミやチョウは繰り返して発音するのが通常で、その理由はそもそもこれらの昆虫は死者の魂の入れ物であるからだそうだ。まあせみせみは気分良う鳴いてるし、チョウチョはそれこそ天空を駆けているので、悪い話ではないな。
知り合いの古本屋の店主の話ではブックオフから電話があって古本を買い取らないかと言うのだそうだ。卸みたいなことをするということでその営業が言うには「状態の悪い文庫本なんかをお安くお分けしますよ、とりあえず無料で一箱お送りできますが」とのことで、かなり非常識なやつだな。状態の悪い本なんかいらんよ、営業なんだからそんな身もふたもない言い方をして金を払う人間がどこにいるんだろう。「当店の一番の商品をお分けします」くらい言わなあかんな。でもそうなりゃそうなったで「なんでそないにええ本を私とこに分けてくれはりますのん?あれですか、暑さでアホになりはりましたん?」と言われるのがオチだな。考えたら店でもヤフオクでもよう売らんような本を客からこうてるわけだからバカですな。
これも知り合いの古本屋のマスターの話では新刊の取次大手の大阪屋がその店舗をもつ古本屋に「新刊の本をおきませんか?売れた時に支払ってもうたらええから、例の再販のシステムでやりませんか」と営業に来たと言う。そうなんかあ、なかなか新規の本屋の開業はないし、小さい本屋はどんどん潰れているので、取次も安閑とはしておられず古本屋にもアプローチして来たわけだ。新刊の本屋はゴミクズのような本もいっぱい置かなあかんわけだから私は嫌だな。確かに映画でもゲームでもなんでも流通している商品の9割以上はゴミクズ以下ではあるが、本はとりわけその割合が高い。
私のところには楽天がサイトに出店しないかと営業をかけてきたことがあるけど、出店費用が20万くらいして高いのでやめたが、他にも税理士から経理を任せてくれないかとの営業電話があったが、そもそも経理を任せるほど売り上げはないので話も聞かなかった。