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古本屋日誌
2018-07-09 13:09:00
今朝はやたらに暑くさいぜんまでの雨が幻のようですね。猫はストレスがたまっているのか頑張って外出してスズメを見て雄猫が勇んで進んでいきましたがあっという間に逃げられてそれっきりでした。おちょくられた感じですな。
大野正義の「絵本榎並八箇洪水記」を入手しました。徳川時代に北河内で発生した淀川などの決壊の様子を絵本にしたもので、見渡す限り泥の海と化した河内の沃野がうまいタッチで描いてあります。文章も簡潔で要領を得て驚きおののくさまが時代を超えて伝わってきます。この時代は明治時代もそうですが広範囲に浸水してしまったケースは落差のある地点の堤防を崩してそこから溢れた水を川に戻す作業をしていたんですが、これは一種の賭けで、雨が降り止んでしばらく晴天が続くなら問題ないのですが、中休みでまだまだ降るような時には全くの逆効果でさらに増えた水がわざと切った堤防の亀裂から川に流れ込み一気に増水した淀川は別の地点から決壊して今度は下流一体つまり大坂三郷に甚大な被害をもたらすことになります。河内の百姓にとっては早く水が引いて欲しいのでさっさと堤防を切って溢水を川に返して欲しいが、都市住民にとっては天気予報もない時代で雨が収束したか否かなど誰にもわからないわけだから、自分たちの近所で堤防を切って水量を増やすことなどやめて欲しいわけで、両者はしばしば堤防上で乱闘騒ぎを起こし、この本にもその模様が描いてあります。