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古本屋日誌
先日朝日新聞に小熊英二の月一の論考が載っていて昨今の外国人観光客の増加を取り上げて客の総数ではまだまだ大して多くはないがその増加ペースが際立っているという。その理由として小熊があげるのが日本の物価の安さで吉野家とか松屋とかなら美味しい牛丼が300円くらいで食べられるし、店は清潔だしサービスも行き届いているとする。なんでもタイのバンコクでコーヒーとドーナツで日本円で1000円くらいすることもあるそうで、私はびっくりしました。まあ確かに日本の最低賃金は安くて大阪でも909円に過ぎず、欧米は軒並み1200円を超えているわけだから際立って低い。その程度の金でアレヤコレヤと扱き使えるんだから資本家にはたまりませんな。バイトにせよ職員にせよ体調不良で休むこともあるのは当たり前ですがね、このところラインを使って「私は予定のシフトの日に用事で入れなくなりました、すみませんが誰か入れる人はいませんか?」と従業員自身が入れるメンツを探していることがあります。そういうことはそもそも会社がやるべきであって時給950円とかの従業員がやるべきことではない。
それにしても今の学生は真面目でよう働いてくれますね。遅刻もしないし、怠けないし、嘘もつかない、まあそういう流行なんでしょう。60年代から70年代には真面目にやらないこと、丁寧にやらないこと、崩してやることが流行でした。左翼の全盛だった時とも重なり既成の価値観を疑い、自分の思いをぶつけてみることがブームでした。これはこれで単なるバカや無神経なガキを増産しただけに終わってしまい、考えただけでアホらしくなります。私もお金をもろて佛教大学の図書館の屋上に出向いて夏の暑い盛りにコールタールの固まりをカンカンに入れて下から炊いてとろとろにしてから流す仕事をしていました。防水加工なんですね、おそらく学生が夏休みで人通りも少ないことを狙って8月に依頼したんでしょうが、あまりにも暑うて、かてて加えてはなからやる気もなくベテランの職人の目を盗んでは下の階に降りて涼んだり、寝そべったりしていたら、ものすごい勢いで怒られました。お昼は気をつこてかまどやで鰻丼をおごってもろてたし、前の日は上がった後サウナの完備した風呂にまでつれてもうてたのに、この始末で今から思うと情けない。
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