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古本屋日誌
昨日の晩は仕事が終わってから梅田に出て久しぶりに大学の友人と宴会をしました。中には35年ぶりくらいで会う人もいました。学生は勉強が本分であるにせよ存在がまあいてもいなくても誰も困らないところもあるので非常識な振る舞いや言動に及びがちです、それで構わないんですが、世間にはもっとちゃんとせなあかんゆう馬鹿も、たくさんいますね。東京芸大の学園祭では学生が全裸で公道をデモのように練り歩く伝統がありましたが今はどうなのかなあ。やってほしいものだ。
ずいぶん前のはるか昔の学生の時に学校の寮に住んでいた頃、2月の底冷えする雪まで降り添えた時に寮の玄関にかなり年かさの黒いコートや、その下に白衣を着た爺さんが来て今日はなんたらの学会で来たんだが、後の宴でささを過ごして宿を取り損ねたからしばらく休ましてくれないかという。われわれもヒマなので居室に招き入れて爺さんが金を出してかしわの水だき、酒もしこたま買い揃えてあれこれ初対面の人とお話しました。われわれの話は勉強のことをゆうわけにもいかず、身内のどうでもいい与太話になります。女子学生がいうには、「この寮には女もエリアを区切って住まわしているんですけど、何かの時のために防犯ブザーをもたしてもらっているねんけど、ひょっとまちごうて押してしもて慌てて外に出て「すいませーん、今のはまちごうて押してしもたんです」とゆうたのにだあれも出て来てない。やはり私がブスだからですよね」まあその通りなんだな。この後はかなりおかしなことになって来て「ここで酒を飲むことも多いんですが先輩がいうには手洗いに立って中座したら、せっかくの話の腰をおることになる、だから並べてあるビール瓶に小用を足したら誰も困らないからそうしなさい、なるほどと思って使用した瓶は並べてあります」とか非常識なことのお話となり、その爺さんは全く話にはのってこず、「おれは飛騨の高山で開業してるんやが、立原正秋が贔屓で、デビュー前から家に書生として入れてやって飯も食わせてやるし、小遣いもやって、お前には才能がある、頑張れよと励まして来たんや、その甲斐もあって直木賞をとったわ」という。われわれはそもそも立原正秋のことはだあれも知らないので、反応のしようもないんだがまあそういう篤志家も医者ならおるんやろなてな感じで「それはすごいなあ、俺もあやかりたいもんですわ」とゆうてたら「ほしたらあんたらにも(そこには4人のバカな学生がいましたが)10万ずつやるわ、それでちゃんと勉強せーよ」というので夜おそうまで酒を飲んで、翌朝爺さんがお小遣いのことをなーにも言わないので尋ねてみたら「そんなことゆうたかなあ〜」で終わりました。酒の上でとはいえアホな野郎だと思いましたが、立原正秋の話はどうなんだろうか?