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古本屋日誌
今朝は曇り空で雨の予報です。暑うはならんので私は雨の方が好きです。
先日亡くなったかこさとしの「科学者の眼」などをお譲り頂きました。かこさとしは子供向けに科学絵本をあれこれものしていますが、「科学者の眼」は40人にも上る学者を取り上げコンパクトにまとめていて人気作で、古書価も3000円くらいします。ただまあ出版年度が古くて伝記の内容がいい加減であることや、わかっていることでも子供相手に説明するのが憚られるようなものは勝手に改変してあってどうかとは思います。例えばアルフレッドノーベルの件では晩年第三の目で全世界の平和に目を向けたとあって、そのきっかけはかつて雇っていた婦人秘書が勧めたからとあります。しかしそうではなく、婦人秘書というのはノーベルが結婚相手が欲しくて新聞で募集した女で、当初は女の方も結婚しょうと思っていたが、結局ノーベルはふられてしまうんですね。また大陸移動説のウェゲナーの件では1932年に提唱した大陸移動説は世間から総スカンを食ったが、第二次大戦後の地球科学の進歩でその正しさが認められたとして唐突に我々は愚かにも科学者の説に反対している、もっとその視点に学ばないといけないんだと激しく大衆批判のようなことを書いています。
まあ子供相手にちゃんと説明するのは面倒だし、バカな子供は理解する能力も資質もありませんから大変なんですが、一応話をしてやることは必要でしょう。津島佑子は教師が役にも立たない小説ばかり読ませるのに反発して怖いもの見たさで戦争ものや実録物にのめり込んで読んだ。大人はこういうことは子供には早すぎる、そういう悲惨なことは知らせたくないと規制をしてしまうが、実は子供は世界に充満する悲惨な事件や凄惨な出来事を知りたがっているんだと書いていますが、それはいくらなんでも言い過ぎで、津島の個人的な趣味を拡大しすぎです。