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古本屋日誌
昨日同様今朝も余り暑うはのうて過ごしやすいです。スーパーで豆苗をこうてきて食べた後また水を入れて栽培しているんですが、メス猫がむしゃむしゃ食べています。イネ科のものしか食べないのかとおもてましたがそうではないことがわかりました。メス猫はあかんたれなので外に出てイネ科の草を食べようという時に人が通りかかったり、物音がしたら途端にビクついて落ち着きがなくなり家の中に避難してしまいます。
岡山のあきづ書房が先月取り扱っていたいしいひさいちの「ドーナツボックス1〜4」を購入して楽しく読みました。いしいは売れっ子なのにみなもと太郎同様コミティアに出品している変わった漫画家で私も去年天満橋のOMMでの関西コミティアに参りいしいの同人誌を買いました。このドーナツボックスも相変わらず面白いのですが中でも昭和の重大事件をネタにしたのがなかなか良かった。5.15事件は陸軍の将校によって犬養毅が暗殺されたやつで例の「話せばわかる」「問答無用」が有名ですね。犬養毅は70を越す老体で、それなのに執拗にとどめを刺したことを娘の犬養道子は怒ってました。いしいはこれをパロって犬養毅は実は質実剛健、弁慶もかくやと思われる偉丈夫で「小僧っこどもにやられるわしではない‼︎」と豪語して刀を手にして神出鬼没、青年将校たちを斬りまくるわけです。将校たちは岡山出身の犬養の方言がわからず「標準語で話せばわかる」と助けを求めるのだが、毅は無慈悲にも「問答無用‼︎」ととどめを刺す、という流れです。
こういう実在の人物をネタにしたパロディはいしいの真骨頂だが、もう死んでしまった谷口ジローも「坊ちゃんの時代」の中で漱石が学生たちとビアホールで泥酔して大暴れして逮捕されて豚箱に入るシーンを描いていて私は「そうなんかあ、漱石は酒乱だし、破滅型のところがあるんやな、だから息子をしばき倒したりするのか」と妙に納得してしまったことがありました。