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古本屋日誌

2018-05-17 08:38:00

昨日はえらい暑うてびっくりしました。UCCが新しく出した黒糖入りのミルクコーヒーがなかなかうまくてよく飲んでいます。液体なのに飲んだ瞬間一瞬カラメルの膜が張っているのかな❓という不思議な感触があります。

お客さんから「月刊カドカワ」の1991年の11月号、中島みゆき特集、集英社文庫の桑田佳祐の「ケイスケランド」の帯付きをお譲りいただきました。カドカワの特集号にはあれこれの論考に加えて「伝説の彼方へ」という本人のエッセーや中島みゆきが自身の全曲を解説した文章が収めてあります。中島は1975年のデビューですがまだ二十歳やそこらの小僧っ子があのような歌詞を作れるものなのかと今更ながら天与の才に感動するばかりです。桑田佳祐も聴き込むうちには飽きてしまうこともあるんですが、メロデイラインも歌詞も魅力的であるのは言うを待ちません。例の東京オリンピックの招致で作られた「東京」であっても、破壊されて日々おかしな姿な変貌していく東京へのレクイエムが含まれています。

中島みゆきは新潮文庫から「愛が好きです」というエッセー集を2冊出していますが、1冊目は特に人気が高い。谷川俊太郎との対談が収めてあって話が例の「恨みまーす」に及んで、谷川俊太郎がひつこく何回も「あれは泣きながら作ったんじゃないの❓」とか「泣いてた❓」「泣いてたんでしょ」と食い下がるも中島は「教えてあげない」ですからね。

中島みゆきのコンサートはなかなかチケットが当たらず、当たってもホールの一番の後列だったりしました。すぐ後ろがドアなんですからまあある意味でちょっとレアな席が当たったとも言えると慰めました。

先日遠隔地のお客さんから昔の小説の単行本があるとのことでお送り頂いたんですが、松本清張のものでした。清張のものは価値のある本もあるんですが、大半は量が多いので古書価としては伸びない。お客さんに電話して「すみませんが値段はつけられないんですが、こっちで処分するかあるいはお客さんのところは返送するかどうしましょう?ただしその場合は返送する料金は負担していただきますが」と申しました。「なんぼかかるんや❓」とのことでしたので「今回お送り頂いたん分の送料は着払いで当店がお支払いしましたが1300円くらいでした」まあお客さんにとっては値段はつかないと言われるわ、返送料まで負担しろと言われるわで腹立たしいことでしょう。松本清張は「砂の器」はくだらない作品で評価されすぎていますが、そういうものではなく「小説 東京帝国大学」とか「張込み」とか面白いものがたくさんありますから、それが古書価と直結していないのは残念です。