Welcome
古本屋日誌
今日はまだ少々肌寒さが残っています。しかしこれ以上暑なるとそれはそれで困りますね。
食の雑誌「あまカラ」には巻頭にいつも小島政二郎の「食いしん坊」が載ってますが、道頓堀の大野屋旅館を彼は定宿にしていたんだが、ある時番頭に宿泊を断られてしまった。理由は書いてないがまあご予約様でいっぱいとかそういうことなんだろうが、腹を立てて以後一切大野屋は使わないことにし、合わせて久米正雄とか腹心の者たちにも同じようにさしたとある。このへんが小島の面白いところでもあり、またその周辺で喧嘩が絶えないもとになっているのだろう。それはそれで非常に魅力的で楽しい。
しかし小島の個人的な魅力はさておき、旅館にとって高名な作家はありがたいようでもあるが、面倒な連中でもある。いろいろ便宜を図れといってくるし、そもそも夜型生活の人が多いから他の客からのクレームのもとにもなる。道頓堀にあるそれなりの宿なんだからそういう連中を相手に商売するメリットもないと考えても何ら不思議ではない。時代は変わるが千林商店街でもお店紹介のテレビがよく来ているんだが「お食事処 北田」は全部断っていて笑福亭鶴瓶が来たこともあったが「一切立ち入らないでくれ、迷惑だ」と対応していた。まあ当然だろう、そんなものに取り上げてもらう必要もないからだ。上方贅六という感じでそれはそれで清々しいと思う。でもまあ北田はわりと空いてたからなあ、店主がへんこなだけかもしれないなあ。なんせドラッグストアが道に商品を並べてるのは邪魔だと自転車で引いて通ってそれを店でみんなに自慢してたからなあ。
前に親しかった女の父親は古いタイプの角ばったベンツに乗ってたが、走ると周りが気を回して避けてくれるのを自慢していたなあ。ややこしそうな輩と関わり合いになりたくないのはこれも当たり前だな。