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古本屋日誌

2018-03-17 12:21:00

今朝は少し寒くてまたストーブをつけました。この分では再度灯油を買うことになりそうです。今朝は伝票の整理をしてましたら例によってメス猫がおこたの上に乗ってきて邪魔をします。雄猫は天気もいいので外に出たいと全力で訴えてきますので早速出したところちょうど近所の飼い猫のクロウが散歩中で鉢合わせしてしっぽをふくらませて戻ってきました。

東京の古本屋は神保町などはとくにそうなんですが、専門店が多くて万葉集関連の本だけとか、イタリア文学に特化してるとか浮世絵だとかまあ骨董屋やオタクショップですね。これは東京の方が人口が多いのである狭いジャンルでも分母が大きいがゆえに商売として成り立つという理由もありますが、実は近畿圏の人口もさほど見劣りするわけではないので、本質的な理由にはあたりません。誰もが思う通り東京にはマスコミや出版社、大学が必要以上に密集していてそれらの需要を満たすために古本屋はあるのです。

人の好みは十人十色であり、どれもこれも趣味に過ぎない点では大学で幅を利かせている学問であろうが、エロ雑誌であろうが、写真集であろうが何も変わりはありません。そういう意味ではそれぞれに専門店があるのは探すのには便利ですね。しかし専門店には当たり前ですが、他のジャンルの本はないので新しい発見や人との出会いは制限されます。またマスコミや大学がたくさんあって、つまりはそれで飯を食っている人が多いために、実際にはくだらなくてバカバカしいものにまで過剰な価値を与えて自分に都合のいい話を作り出す問題があります、そういう東京の特性を支えているのが古本屋だと思います。

この点大阪の古本屋は基本的に専門店にはなっておらずなんでもありのバラバラです。岩波文庫の横にフランス書院もならんでますし、みすず書房もあればビニ本もおいてあります。こういうものもあるのかと便利ではありますよね。よく谷町9丁目にある近松門左衛門の墓が気の毒な状態にあるのを嘆いたり、なんとかならんのかとか書いてる人がいますが、ごく普通に読んでみて近松門左衛門の浄瑠璃は面白くありません。心中物はなぜ死んでしまうのか全く理解できないし、くだらない道徳に縛られていて見苦しい。そういうものに過剰な価値を与えるのは間違いだと思うし、ある意味で大阪はそうしてきました。