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古本屋日誌

2018-02-25 11:07:00

今朝は少し寒うてやはり直ちにストーブつけました。雄猫は以前は外に出ている時にひとがとおりかかる、バイクが行く程度では逃げ帰らず、話しかけられるとかトラックが近づくような段階で逃げ帰ってきましたが、このところはおばあさんが向こうから近づいてきたのを見ただけで駆け込んでくるようになりました。こっちとしてはありがたいのですが、ビビり症が拡大してきたようで少し心配です。

ハルカス美術館では先日まで北斎展があり、京都ではゴッホ展が開催中で、ゴッホの方では浮世絵の影響をうけたと徳川時代の文化の高さを誇示する感じがしてます。でもまあゴッホが模写してる浮世絵風の美人画の類は全然魅力的ではない。上方にも役者絵が江戸より小ぶりなサイズなんですがたくさん残ってますが、全然美しくない。様式にとらわれて個性がないために死んだ表情だし、何より構図が不自然です。それにしてもなんで北斎にばかり人気があるのか不思議です。長谷川貞信はどうなんだといいたい。

先日お客さんから郷土研究「上方」全151冊をお譲り頂きました。表紙には長谷川貞信の錦絵が掲載してあり非常に魅力的です。少し照明を落として眺めていると奥行きが感じられていいんですが、なんといっても二代目貞信の年齢です昭和15年に93で亡くなるんですが直前まで健筆をふるい、上方の版画には九十二翁とかその年齢を誇る銘が入っています。たぶんに葛飾北斎を意識しているのですが実力は北斎をしのいでいます。極端なクローズアップが得意で私が気に入ってるのは住吉の高灯篭の版画です。これは戦後再建されて今は住吉公園の端にありますが、そう大して大きなものでもないのに画面いっぱいに取り込んで直ぐ右の細い道を住吉っさんに歩む小さな小さな参詣人との対比が面白い。

貞信は現在も5代目が健在で、できたら歴代の作品を一堂に会して拝見したいものだ。大阪の人はそんなものは儲からないと思うのだろうが、それこそバカの独りよがりでそういうものこそ実は儲かるんだということです。