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古本屋日誌
今朝もかなり寒くために、ねまでグズグズして猫がしびれを切らして大騒ぎを始めました。
いまは古本屋になって買取に伺う立場になりましたが以前はよく古本屋に本を買い取ってもらってました。新人物往来社が出していた「歴史読本」には増刊号があって日本系譜総覧とか暦の全てとかちょっとした網羅もので途中から集め始めて何とかコンプリートしようとあちらこちらの古本屋に出没してましたが、アパートから急いでバイクで右京区の古本屋に出向こうとして左右の確認をせずに発信して丸太町通なんですが右から走ってきた乗用車にはねられてずいぶん空を飛びました。その時も向こうは心配して病院いこうとなったんですが、そんなことより右京区の古本屋に目当ての雑誌があるのではないかと心配で「だんない、だんない、すみませんな」と動かないとバイクは置いておいて市バスで出かけました。アパートでは本棚を組み立てるのがめんどくさいので六畳二間の畳部屋にじかに本を置いて、畳の上に本の分厚い畳を敷いてるようなもんでしたが、それでもスペースが足りず押入れの中にも積み重ねていれておいたら、当然のことながらアブラムシが嗅ぎつけてやってきて夜中に「カリカリカリカリ」音を立てて背表紙をかじります。岩波書店の「古典文学大系」は赤い背表紙なんだがこれはそもそも材質は何なのか、アブラムシは大変なお気に入りで群がるように食べていてあとは白い筋になります。もちろん私も怒りに震えてアブラムシを睨みつけるんですが、その刹那暗闇でアブラムシも一瞬食べるのをやめて私の方を見るんですが、なぜか逃げないでまた視線を本に落としてカリカリ。これは不思議でした。そんなに岩波の本はうまいのか!
まあそういう思い入れのある本も宿替えするとなると思いも薄れ京大前の「吉岡書店」に引き取ってもらったんですが、この古本屋は学生相手に岩波文庫やその他の基本的な教養書を売るのを生業にしているところで、まあいやな顔もせずに全部引き取ってくれました。ただ吉岡の修学院の店(今はもうない)に中央公論の「日本の歴史」、ハードカバーの箱入り全26巻を持っていくと「これはいらん」と断られて仕方なくまた自転車に積んでアパートまで帰ろうとして途中赤山禅院に向かう上り坂でこけてしまい本をばら撒きながら何とか帰り着き仕方がないので「お好きな方はお取りください」と張り紙をして置いておきました。
大阪の市民団体が高安城の調査をずっと続けていて「幻の高安城」と題する冊子を7、8冊出していて、割と以前は人気がある本だったのだが、難波の「天地書房」に売りにいくと「これはダメだ」と断られてびっくりしたこともありました。