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古本屋日誌
2018-02-01 12:02:00
今朝は気温がさほど低くはなく雨です、お客さんに本をお送りしてほっと一息、猫はおこたに入ってますが下にホットカーペットも敷いてありこれもつけておこたも入れると3つの黒猫兄弟は暑すぎて出てきますが8つのサビ猫は関係なくおこたの中です。サビ猫は真夏でも押入れに入っていて暑いのがよほど好きなんでしょう。
先日お客さんから鎌倉文庫の藤沢桓夫の「新雪」などをお譲りいただきました。昭和21年の発行で紙質も悪くてかなり焼けがありますが著者の献呈がありました。舞台は国民学校時代ですから昭和の初めなんですが、大阪に暮らしている若い学生や教師がるまったく大阪弁を使わないのは面白かった。たとえば兄が九州で大学の教師で、妹は大阪に暮らしているのだが、妹はしっかりした大阪弁なのに兄は訳のわからない東京弁風のしゃべり方なんですが、特に妹から「あんた、きもいで!!」というようなツッコミもなく淡々と話が進みます。なんでなんかなあ?藤沢の小説は下手くそで現代的な価値はありません。ただ風俗や世相を学ぶのには大いに価値があると思う。
他にも岸浩史の「夢を見た」なんですが著者の岸が女優の杏にあてた長文のお礼状がついていました。杏のやっている番組でこの本を取り上げてもらったことのお礼のようでしたが、杏は保存せずに売ってしまったようだ。まあ本は一度読んだら基本的には二度と読むことはないから持っていても場をとるだけですからね。この「夢を見た」は見開き2ページに様々な幻想的な夢が描いてあって圧倒されます。思いもよらない不思議な世界に誘われて私は大好きな作品です。