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古本屋日誌

2018-01-09 00:34:00

毎月1日ごろ岩波書店は文庫と新書の復刊書目をホームページに上げています。2018年の1月は梅本克己の「唯物史観と現代」や「非武装国民抵抗の思想」などが岩波新書では上がってます。梅本克己はマルクス主義の主体性論と称して「人間論」や「マルクス主義と主体性」などの著作がある人ですが、現代的な価値があるようには見えません。社会の進歩に身を捧げて生きる人間、つまりは左翼のことなんだが、あれこれ犠牲がつきものだが、それが将来の変革つまりは革命ということなんだがにつながるとしても、本人の人生は一回限りだし、寿命もかぎられているから、いくら世のため人のために貢献しているにしてもストレスや、虚しさが残る、過程的な人間の悲哀をどう考えるかという話でした。

不思議ですよね、ちょっと前までこういうたわごとを結構真剣に論じていたわけですよ。岩波書店はまあリクエスト復刊もしてますが、こういうラインアップは編集者の好みでしょう。世間がどう思おうが俺はこれがええおもとんのやでしょう。編集長はそうでなくてはいけません。アンケートばかりで判断してたら、面白くないしやる気もおきませんし、ヒットも実は飛ばせません。

岩波文庫から井上光晴の「書かれざる一章」や高見順の「過程的」が出る日も近いのではないか。以前ビニ本で自販機で売っていたんですが「ビリー」という雑誌があって、これは今も古本としては値打ちがあるんですが左のページは緊縛写真やその手のエロ画像で右のページは盆栽の写真というのがありました。お口直しなんでしょうか、妙に面白かった覚えがあります。「ゴン」という雑誌もどうでもいいくだらないネタのオンパレード(小学生の暴走族をとらえたとか、幽霊物件とか)で、一時創刊号などはプレミアが付いていました。ただよく考えるまでもなくこういうネタは怖いもの見たさだけしかなくて、実は平凡でワンパターンなために飽きてしまいます。