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古本屋日誌

2017-12-24 11:19:00

今朝はそんなには寒くはなく、夕方からは雨だとのことでした。うちのサビ猫は布団に入ってきて寝るのですが、自分の入っている逆の方に私が寝返りを打つと布団の動きに驚いて外に出てしまう。それから外の寒さに気づいて「中に入れろ❗️❗️」と喚きだし結局気づいて入れてやるまで続きます。なかなか学習しません。

先日お客さんから中野美代子先生の「孫悟空の誕生」などをお譲り頂き、扉にサインが入っていてお聞きしたら岩波書店のセミナーに行った時に書いてもらったものだということでした。まあ中野先生のサインは流麗で目の保養になりますが、付加価値が出るかどうかわかりません。喜ぶお客さんもいますが、落書き同様と思う人も当然いますからね、またサインには価値を認めるが、自分宛にこの場で日付入りで書いてもらわないと値打ちはないという考えもあります。

これもお客さんからお譲り頂いたインターシフトの「スーパーセンス」という本には人間は赤ん坊の時からサインには反応するんだとありました。サインだけでなく、例えば殺人鬼が着ていた上着を身につけるのには心理的に大きな抵抗があるし、いわゆる事故物件に住みたくない気持ちも幼い頃からあるんだ。確かにサインはそれがあるからといって特段深い内容が付け加わりもしなければ、奇跡のような現象もおきません、だが価値を見出してしまう、人間はそもそもそういうものなんだという主張です。

ただ私は中学3年の時になぜだかわからないのだが、白昼死んだおじさんを街中で見たことがあり、もしかしたらサインにも何かパワーがあるのではというオカルト的な興味も捨て去ることはできません。 

この私の前に出現した死者は大阪市住吉区安立町の後藤さんといい、競輪のプロです。日本一に何度かなったことがあると周りの人がいっており、時々落車して大怪我していたが、普段は暇で大抵上半身裸で道に床机を出して清酒をよう飲んでいた。しかし日本一になるようなプロが私の家族が暮らしていた長屋の並びにおるというのも不思議ではある。ともかく肝硬変で亡くなり葬式もすんで、7月のかんかん照りの昼下がり私をよく乗せてくれた自転車にまたがって現れてゆっくり南から北に通過していった。

死んでも自転車に乗れるのかとも思った。