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古本屋日誌
2017-12-23 17:15:00
今日もかなりぬくくて、よかったです。猫はホットカーペットの上に寝転んだり、石油ストーブの前につくぼつたりと、思い思い暖を求めて頑張っています。
いつも思うんですが岩波文庫のルソーの「エミール」は買取にうかがったおりなど非常に頻繁に目にする本です。初めの頃は大学の教養課程かなんかで課題図書になって仕方なく購入してあまり読んでもいないで売り払うのかと思ってましたが、あまりに数が多いしお客さんに聞いてみると、本屋で気になってこうたとか、少しは読んだとかおっしゃるので、自発的に購入したんだなと思うようになりました。私はこの本は子供を礼賛してやまない理解できない本だなあとおもってますので、そのどこが人を惹きつけるのか不思議でした。だいぶ前に金蘭大学の末次教授とお話しすることがあり、この人は中国の古代の気象などを研究しているまあ物好みたいな先生なんですが、「寒山拾得みたいな童心を評価せなあかん、日本はそういう文化がない」という話で、私は全然納得できず「でもだいたい子供も大人の顔色を伺うのが当たり前だし、汚れなき童心ゆうのは大人の勝手な思い込みでしょう」と申し上げました。谷崎の「小さな王国」もありますよね。
祇園祭で長刀鉾に乗る稚児はなかなかかわいらしいけどそもそも稚児は男色の対象で、高野山などでは南方熊楠が盛んに論じていたように高僧のおもちゃになっていて、その行為の準備ができたことを稚児が厠の中からオナラを鳴らして知らせる作法があったそうで、わけのわからん作法でエロい。
それはそれとしてルソーの汚れなき童心を願望も込めて賛美したい人がかなりいることは間違いない。