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古本屋日誌
今朝は風がなく快適なんですが、もはや条件反射のように石油ストーブに集合してます。こないだお客さんから出たばかりの小林哲夫の「神童は大人になってどうなったのか」などをお譲りいただきました。日銀の黒田総裁や官僚上がりで首相になった池田勇人などのエピソードもあり、己の頭脳を生かして社会に貢献するべきだという著者の価値観から高評価になっている。まあ確かに折角東大や京大を出たものの株でどれだけ儲けたとかくだらないことを誇るバカよりはずっとましです。
でもまあこの本に出てくるような勉強も大してしてないのに全国模試で一桁に入るとか、テキストを一瞥しただけで、まるでカメラで撮影したように記憶に定着するとか、およそ考えもつかない人々ではなく、わたしの身近にいた人たちを考えると予備校で同僚だった古文の先生は他の先生の言動に敏感で「あの先生なあと古今著聞集のことをこきんちょもんじゅうてゆうてんねんで、そのレベルで人気講師やてバカバカしい」まあそれは確かに間違ってはいるがそれほど人にわざわざ告げてどうこうするほどの間違いでもないと思うのだが、そういうひとを何としても貶めてのし上がりたいという立出世欲が実は大事なんだとこの頃は思います。この人は今は神戸大の先生です。
私の行っていた高校には生物研究部があり、部員が三年生の3人しかおらず、募集が急務だったが、新入生相手のオリエンテーションも部長の大西くんがやったけど恥ずかしがり屋ですぐ赤面してそれを気にして下を向くものだから声がくぐもってマイクにうまく入らず何をゆうてるのかもわからん状態で誰も入らなかったところが、5月になって1人物好きな女子が入りたいとゆうてきてもちろん大歓迎となった。天王寺駅から紀見峠に出て、岩湧山でクモ(スパイダーです)の採集をするのが主な活動でそこにもいくというのだからかなり変わり者の女なんだが、採集活動の朝集合場所の天王寺駅か改札前にはその子はおらず。でもよく見たらその子と思しき女が立っているので声をかけようとしたら大西が「いや、あれは違うかもしれん、失敗したら大変だから、やめとこう、もし本人やったら向こうから声かけるやろからな」という。部長のゆうことだから仕方ないがどう見てもそいつなんだが、もちろん話しかけてくることはなく、その日は3人で出かけ、その女は二度と部室には来なかった。この大西くんは今東大の教授になってる大西克也です。まあ内向的でこもるのが好きなのかよかったんです。