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古本屋日誌
2017-12-02 12:42:00
昨日は法隆寺、中宮寺、法輪寺、法起寺に参って商売繁昌を祈願しました。萱島からだと1時間足らずでJR法隆寺に着くのでありがたい。これらのお寺は1000年以上問題なく過ごしていて、法隆寺の金堂など壁画が傷むほどの火災を被りながら難なく持ちこたえるわけで、最高の厄除けスポットだと思います。法輪寺の三重塔は幸田文などの尽力で昭和50年に元どおりの姿となりまるで不死鳥のようで、福田和也がゆうように幸田露伴、幸田文と続く無駄遣いの素晴らしさです。露伴はあれだけの売れっ子だったのに死んだ時は借金しかのこらず、ために文はずっと病気の夫と酒屋をして頑張らざるをえず、またそれが彼女の才能を開花させた。この塔の再建にどの程度の金がかかるのか想像もできないが、文はそのエッセイで法隆寺の棟梁西岡の世話になり、山際にすっくり立つ美しさを讃える。また塔の着工の時はうきうきする気分だったのに、落成となるとなぜか浮かれた気持ちにはならない、祭りの後の寂しさなんだろうか?と考え果ては大工たちが仕事がなくなるが、その差配は棟梁の仕事だが大変だろうなとこの後の弟子たちの行く末にまで思いを巡らせる。でもまあ西岡配下の宮大工なんだから腕は一流だしそんな心配バカバカしいのだが、その変な気遣いは面白い。自分の出した金のことは一言も言わない。この潔さが素晴らしい。