Welcome
古本屋日誌
2017-11-11 11:54:00
さすがに夜は寒くて2日連続で石油ストーブをつけました、猫がその前にある座布団でトロンとしているのは心和む風景です。先日お客さんから呉智英の本などをお譲り頂きました。その中に赤瀬川原平との対談があり、大阪を論じて「道頓堀なんかはアメリカそのもの」とあります。原色を基調にした巨大な看板の乱立のことなんでしょうが、確かにアメリカ風だとのコメントは結構あります。本家のアメリカが元ピューリタンの敬虔な国だったのにいつのまにやら、資本主義の権化になったように大阪も儒教の縛りが外れて同じ道をたどった。
呉智英は大阪の食い倒れをに関して江戸から赴任したの久須美の著作にはその内容はないし、森田たまの著作にも大阪の人の食生活は極めて質素で到底食い倒れと言えるものではないとし、大阪に朝鮮人がたくさん入ってきた時代にたこ焼きやお好み焼きといった粉物文化が生まれたことも合わせて、食い倒れはごく最近のものではないかと論じています。
私は呉智英が好きで前に阪大で開催されたポピュラーカルチャーの講演会に仕事を休んで行ったこともあり、そこでは先生の講演の後に質疑応答の時間があって阪大の学生と思しき若者が「先生は大学などでは教えておられませんが、収入の点で問題になることはありませんか?」というようなことを聞き、確かに呉先生は連載もそんなにないし単行本もバカ売れすることもないわけだからどうなんだろうとは思いましたね、ただ不躾な感じもしましたが先生のお答えは「それはな、君もすぐに直面することだからな、そういう問題だ」でした。