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古本屋日誌
2017-10-19 09:21:00
今日は雨で嫁と高野山に来ています。例の「〆切本」の続編が出ています。松本清張はホテルに缶詰にされても書けず、ホテルの窓から飛び降りようかと思ったと担当にいったり、森鴎外は天皇が汽車で出かける見送りに行かされたり、あれこれで原稿に取りかかれずクタクタだと嘆いたり、タモリはそもそも原稿が上がらず雑誌に穴をあけと怠惰な自分を勇気付けてくれる内容です。
以前土田世紀の「編集王」にほとんど完成していた漫画の原稿を破り捨てて姿をくらました自称天才作家に子供を動物園に連れて行く約束をしていた編集者が当惑する話がありました。結局作家のアシスタントを集めて代用原稿をかかすが、それができたところへ作家先生が未完成のゲラを持って登場し、編集者に「この天才が描いた未完成の原稿とアシが描いたそのへんの完成原稿とどっちを取る?」と迫るシーンがあってかっこいいなあと思ってました。もちろん編集者は先生のを選択して先生は寝ているアシスタントを叩き起こし「俺もアシもシャブでも打つ気で描くから」みたいなことをいうんですが、そんな話は現実にはないみたいです。
また谷岡ヤスジが2ページの漫画なんだが欄外に「これからどれくらいタバコを吸ったか本数を描く」と書いてたった(まあ谷岡のはみんな短編だが)2ページで30本以上吸うてました。
逆に頑張りすぎて死んでしまったり、仕事が続けられなくなる話が小林まことの「青春少年マガジン」にあります。〆切間際の数日間徹夜が続き太陽が白く見えたり、錯乱したりで、なぜか当時は休載するという発想が作者にも出版社にもなく、それが当たり前だったという。