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古本屋日誌
昨日は5時過ぎに甲子園に出向いてジャイアンツ戦を見た。
チケットは、長くファンクラブに入っていて、普通なら買えない場所のも入手できる友人が取ってくれたものだ。
グリーンシートの15段で、読売テレビの放送ボックスのすぐ上あたり、ホームプレートを真後ろから見れる位置で、素晴らしかった。
佐藤は二塁ベースよりの打球が多いそうで、ジャイアンツはそれに備えてショートを二塁ベース近くに寄せて守っているようだ。
ただ佐藤は3打席連続で三振したので、意味はなかったな。
高目の釣り球に空振りしたり、フォークにやられたりと散々だ。
佐藤は追い込まれて打席を外して一塁側に5歩くらい歩いて、素振りをする。
平常心を保つためのルーティーンなんだろうか、自分のスタイルをもった強打者ともいえる。
さて、10回の裏ノーアウト満塁で回ってきて、今回は一二塁間を破って、サヨナラタイムリーとなった。
この時ショートの位置どりがどうだったのか、容易に確認できる場所にいたのだが、「まあ、こりゃいくらなんでも、勝つやろ」思て、佐藤しか見ていなかったのでわからない。
4月5日、夕方から大阪ドームに出向いて横浜戦を見た。
チケットは前にも友人にとってもらい3人で観戦した。
去年、38年ぶりに日本一となり、今年は例年のようにイライラすることもなく、心の余裕をもって見れるのはありがたいことだ。
なんせセーリーグを制覇したのみならず日本一にも輝いているチャンピオンチームなのだ。
そのイメージがまだまだ脳裏に蘇ってくるから、目の前の試合に一喜一憂しないで済む。
心の余裕から「タイガース以上に優勝から遠ざかっているチームもある。そこにも勝たさないと、興行として盛り上がらない」てなことまで考えたりもする。
ところで、タイガースは連続優勝していないかのように報じるマスコミもあるのだが、それは間違いだ。1936年から37年にかけて連覇している。
またタイガースの優勝回数は10回と報じられているのだが、これも正確ではない。
プロ野球が始まった1935年のリーグ戦はタイガースがトップだった。
ただこの年は優勝の表彰が行われなかっただけで、トップだったんだから当然優勝回数にカウントするべきなのだ。
先月亡くなった鳥山明は言論弾圧の被害も受けている。
『ドクタースランプ』で、アラレちゃんが野球のボールを投げたら、ものすごい勢いで飛んでいって南洋の土人の頭に命中するシーンがある。
初版では土人の姿なのだが、後刷では宇宙人の姿に変わっている。
文脈からしておかしいだろう。
また、黒人の子どもがわらわらと登場するシーンは後刷ではロボットに改変されている。
そういうこともあって『ドクタースランプ」の初版全18巻揃は6万くらいする。
さて、今日は4時ごろ、淀屋橋に着いて、仕事で枚方に向かおうとしたら、改札口にひとがたかっている。
見ると改札は閉鎖されていて、アナウンスで「3時55分に、神宮丸太町駅で人身事故が発生したので、全線で運転を取りやめております」とのことだ。
枚方で5時すぎから仕事なのだが、これは仕方がない。
通常事故での運休は1時間以上かかるから、間に合わせようとすれば、梅田に出てから阪急で高槻に出て、そこからバス、もしくは、北浜まで一駅、地下通路を歩いて堺筋線に乗り換えて、やはり高槻まで行ってバスとなるだろう。
どう考えてもめんどくさい。だいたいこの夕方の時間、高槻、枚方間の国道は渋滞しそうだしな。
仕事はやめにする。
喫茶店でのんびりしようと思うのだが、淀屋橋駅はターミナルとは言いがたく、ちゃんとした店がない。ドトールはあるけど、もう人でいっぱいだろう。
ぐずぐずしていると、アナウンスで「淀屋橋三条間で運転を再開しました」と流れて驚いた。時刻は4時10分くらい。
三条から出町柳間だけを運休にして、そのほかの路線は再開したわけだ。
ソルジェニーツィンの『収容所群島』が木村浩の翻訳で新潮社から出たのは1974年で、もう半世紀になる。
俺が物心ついて、学生の頃、それを古本屋で手にした時は、かなり表紙に傷みがあって、小口も汚れていた。
ある日突然、しかも早朝や深夜に自宅にKGBがやってきて「あなたは、逮捕されました」と告げられて連行され、もう戻ることはない、という恐ろしい実話がこれでもかこれでもかと語られて、社会主義国家ソ連がいかにとんでもない国であるかよくわかった。
それはさておき、通常小説の単行本には、編集者の手で惹句が記された帯がつけられる。
ところが、これまで保存状態のよい単行本には出会えていなかったので、それがどういうものか謎だった。
最近になって、ようやく初版の、帯のついたきれいな本を手に入れることができて、その、帯は
「神の不在!悪魔の跳梁!
これほどまでにして維持せねばならぬ国家とな、何なのか!
ノーベル賞作家が、生命を賭して、地獄さながらの群島の内部を告発した、今世紀最大のドキュメント。」
そして背の方には
「二千万の血涙を飲んだラーゲル白書」となっていた。
なかなか気合いの入った文面で、確かに惹きつけられるよなあ。
昨日は久しぶりに松竹座に出向いて、OSKの『レビュー春のおどり』を見た。
その前、心斎橋にいる時に、スマホに三井住友カードから4月10日の23時に52000円のカード支払いがあった、心当たりがない時はここに申告してくれとサイトのアドレスが示してあるメールが来ていた。
そこをクリックしてみるとV passともう一つのパスワードを入力する画面となった。それは以前アクセスしたものとそっくりなので、(へー、バカなりに工夫はしてるのだ)と思った。
さらに、昨今カード詐欺はよく言われているのだから、一応取引履歴はチェックしたい。
そこで、三井住友カードのホームページにアクセスして、カードの履歴を調べてもらおうと試みた。
AIの音声に従って操作すると、今月の支払い予定金額はわかる、32000円だという。昨日5万いくらつこたというのはフェイクと思える。
さらにカード詐欺の手口が載っているページを見ると、詐欺メールの見分け方が細かく書いてある。
まず、向こうのアドレスをチェックしろとなっていて、三井住友からの正規のものが示してある。「これ以外のアドレスは詐欺である可能性が高い」とある。
そこで早速アドレスをチェックしたら、わけのわからないものだったので、100パーセント詐欺メールだとわかりましたよ。
さて、3時前に松竹座。
一等席は9000円で、前から5列目。
例の失礼な連続テレビ小説のおかげで、客席は盛況、満員だ。
2階の売店では例の「泥くさく」とかいう大阪をおちょくったキャッチフレーズをプリントした黒いTシャツを3800円で売っていた。
いまだに地方を見下げて東京の優位性を誇ろうとするステロタイプに寄りかかって作品を作るんだから、つまらない。
OSKは宝塚とは違い、オペラ風の劇仕立てになっておらず、ダンスをさまざまな趣向で見せる。
時折歌が挟まれるが、これは要するに次のダンスのための場繋ぎで、その間にたくさんの部員がおおわらわで衣装の着替えをやるのだ。
今回第一部は河内音頭、佐渡おけさ、茶んきり娘など民謡を取り入れたダンスのオンパレード。
第二部は例のテレビ小説にあやかって「東京ブギウギ」(これは3パターン行われた)と「大阪ブギウギ」に剣戟、シナ風のサイレント劇などが70分にわたって続き、いったん幕を下ろしてからまた開けて、『桜咲く国』の合唱で終了した。