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古本屋日誌

2023-11-19 15:57:00

金曜から今日まで、花隈の神戸古書会館で古本市。

 

今日昼から出かけてみた。

 

花隈駅の西口すぐにあるのだが、メインの国道から一本北に上がった細い、1間もないような道に接して、木造二階建ての会館がある。

 

元は靴を脱いで上がる形になっていて、入るとすぐたたきがあって、今もその一角には下駄箱もある。

 

さて、50センチくらいの段差を乗り越えて土間に上がると、一階は20坪くらいだ。古地図、チラシ、引き札、タイガース関連(各年度のタイガース写真集)、戦記関連の本、絵本、時代小説なんかが並んでいる。

 

そして今や見ることも稀になった急峻な、ギシギシゆう階段を上がると2階の板敷があるのだ。

 

2階は単行本、大型本、プレミア文庫、たくさんの新書なんかが並んでいる。

 

ここの古本市でいつもいいなあ、と感じることがある。

 

 

それは店主の老人たちが、パイプ椅子に腰掛けて店番をしている姿だ。

 

 

齢80を越えていようかという老人たちが、リラックスしてそこにいる。

 

 

もちろん万引きするような不心得な輩を取り締まったり、客からの質問や何やらに対応するためにそこにいるのだろう。

 

 

でも万引きするバカはいないし、本についてあれこれ聞いてくる客も滅多にいない。(本のことは客の方がずっとよく知っている)

 

だから店主たちはうとうとうたた寝している。これがいいね。

 

老後のありあまる時間の使い方として、店番しながらうたた寝というのはベストかもしれない。

 

 

時折馴染みの客がやってきて

「〇〇さん‼️〇〇さんて‼️死んどんのちゃうか〜」てなやりとりをしているのを聞くと、いいなあと思う。


2023-11-18 12:51:00

雪隠のリモコンが14日の深夜からうんともすんともいわなくなり、水が流せない。

 

嫁が取説をひねくりまわして、手動で流せるボタンがあることに気づいて、当面ことなきを得た。

 

 

家をこうたのが2013年の2月なので、雪隠も10年以上経過しているので、不具合が出るのは仕方がないのだろう。

 

 

TOTOに連絡して、今朝係の人がやってきて、いろいろチェックしてもらうと、「掃除にサンポールつこてはるでしょ。これは酸性やから、部品が腐食しますねん。これからはトイレマジックリンみたいな中性の溶剤にしてくださいよ」

 

 

とのことで、確かにサンポールをつこて、掃除をしたら、鼻をつく臭いもするし、爪の間に入ると痛みすら感じる。

 

 

さて、部品を交換してもらって、(ここまでで料金は〆て、19200円だとのことだ)直るかと思いきや、それでも作動しない。

 

 

「線もいかれてるんや思いますわ。今日は持ってきてないんで、来週火曜くらいにまた、連絡して伺いますわ」ということになった。


2023-11-17 16:07:00

有馬頼義の『葉山一色海岸』がなかなか面白かったのでので、『二・二六暗殺の目撃者』も読んでみた。

 

 

有馬は当時の内務大臣、斎藤實の縁者で、事件当日は斎藤宅の真向かいで寝ていて、朝早く大騒ぎが起こったその現場に居合わせた。

 

 

斎藤は身体に40発を越える銃弾を撃ち込まれて死亡した。

 

有馬は渡辺錠太郎や高橋是清も同じように惨殺されたことを詳細に書いている。

 

 

興味深いのは首相の岡田啓介が助かった話だ。

 

岡田の妹の夫だった松尾大佐を岡田だと誤認して殺したのだが、首相官邸を襲った部隊はその後も引きあげず居座ったというのだ。

 

 

その間、岡田は女中部屋の押し入れに隠れていた。

 

 

なんとか岡田を救おうと秘書官が憲兵と連絡をとって、10人の老人(もちろん全員男)を焼香すると偽って、邸内に引き入れて岡田を脱出させた。

 

 

それにしても、暗殺しようとしている相手の顔を把握していないとは、陸軍の連中もバカだよな。そのへんのヤクザと変わらない杜撰さだ。

 

 

さて、2.26事件についての有馬の見解はこうなっている。「天皇制をくつがえし得ないものは、理論的に、革命とは云いがたい」

 

「くどいようだが、天皇制を動かさない限り、日本では、革命というものはあり得ない。更にくり返すが、彼等は兵隊や武器弾薬を天皇陛下の御命令と称して僭用している。」

 

 

有馬がこの事件を革命なんかではなく人殺しに過ぎないというのは理解できる。

 

しかし天皇制をくつがえすものが革命なんだという主張はちょっと突飛だな。

 

 

 


2023-11-16 22:05:00

今日は体調もだいぶ良くなり、ぐっすり眠れたし、階段を上る時の息切れもマシになった。

 

 

そこで嫁と阪神百貨店の地下のバルに出向いて地ビールをいただき、同じ階にある「551」で揚げそばとチャーハンをしめに食べた。

 

 

そのあとジュンク堂大阪本店まで歩いて、ミネルヴァ書房から出たばかりの日本評伝選貝塚茂樹の『吉田満』をこうた。

 

 

吉田は帝国海軍の予備学生で、戦艦大和に電探担当、つまりレーダー操作の係として乗り組み、九死に一生を得て、例の『戦艦大和の最期」を書いた人物だ。

 

 

この本には、出撃前夜の宴会で、なにゆえ撃沈されることがわかっているのに、わざわざ沖縄に出撃するのかを、乗組員があれこれ議論するくだりがあって心打たれる。

 

また出撃して、沖縄に向かっている最中、艦内に「今晩のメニューは……です」と陽気なアナウンスが流れるところもドキドキする。そんなもんあるわけないからね。

 

その上で撃沈された大和から放り出されて、洋上を漂う乗組員を僚艦がボートを出して救助するシーンがある。

 

 

たくさんの兵隊が手をボートにかけて助かろうとするので、窮した下士官は日本刀で、救助を求める兵隊の手首を切り落としたというのだ。

 

 

これに関して「海軍の士官は日本刀を携帯してない」とか「救助活動に対して米軍機の攻撃はなく、整然と行われた」、つまり手首切りなどということはなかったとの反論が加えられた。

 

 

この論争の顛末が知りたかった。

 

 

貝塚のこの本では、丁寧に論争の過程を振り返り、吉田は自ら目撃したことを書いたのではなく、伝聞でこのくだりを書いていたことや、手首切りについて問われた吉田が「わたしはどこにも、ノンフィクションだとは書いていない」と答えたことがわかった。

 

 

つまり手首切りは、事実ではなかったようなのだ。

 

 

 


2023-11-14 23:57:00

このところ、ときどき布団に入ってから、息苦しさを感じる。また階段の上りですぐに息が切れる。

 

 

昨日の晩は2時間くらい寝て、目を覚ましてからは、息苦しさがつのってなかなか寝付けない。

 

 

ネットで「寝ている時 息苦しい」を検索すると、喘息とか心不全の可能性が書いてある。

 

 

 

仕方なく、午後4時にあく萱島駅前の「和田内科」に出向いた。

 

 

問診票を書いて、熱を測り(37℃)待っている間に血圧も測定する。最高血圧が194になっているのは不思議だ。

 

向こうもびっくりしたのか、再度看護婦さんが手ずから測ってくれてそれは150だった。これでもかなり高い。

 

 

その後診察室に通されて、症状を聞かれて、既往症(2011年に結核で入院したこと)なども伝えて、胸部レントゲン、心電図の測定をやった。

 

 

それを踏まえて、血液中の酸素、レントゲンは問題はない、心電図も少し波形が乱れている感じだ。ただ脈拍数が104で多い。

 

 

睡眠時にイビキをかいているようだし、今のところ睡眠時無呼吸症候群を疑っているとのことだった。さらに「血のう検査」もやった。(結果は来週の月曜日)

 

他にもキッドを使った睡眠時の調査もやることになった。なんでも測定器具を自宅に送付して、それを装着して寝て、データを取るとのことだった。


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