お知らせ

2022-06-08 09:11:00

6月。梅雨入りは少し遅れそうとのこと。

昨年の種まきが遅れたので今年の麦刈りが遅れています。

スズメに早くから囓られてしまい、今年の畑は惨憺たる状況ですが、

所長不在の中で実っただけでもよしとしましょう。

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でも、保育園の子どもたちが播いた麦の収穫は何とかできそうです。

後は自然に任すしかありません。

 

食品をはじめとする物価の高騰が言われていますが、

戦争の影響もありますが小麦の値段はこの間どんどん上がり、

テレビを観ると米粉のパンや麺の話が取り上げられています。

グルテンフリーとかのためではなく、これは「代用食」の話やろう・・・。

父や母から聞いた歴史の再現が目の前で起こっているようで、

なんとなくそら恐ろしい気持ちになります。

 

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絹う研では小麦を自家栽培したり玄麦のまま分けてもらったりして、

研究所内の「絹延橋製粉所」で小麦粉に製粉してうどんに使っています。

ウクライナから小麦が入ってこないので国産の小麦も値段が上がるだけでなく、

この地球全体の気候変動で急速に食糧危機が進んでいるのが現状です。

もっと身近なところでの食料生産と消費のあり方を、

私たちは考え実行していかなければならないと思います。

 

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さて、今週のうどん。「ふくほのか(兵庫)」と「さぬきの夢(香川)」

は玄麦から挽いた自家製粉の全粒粉です。

そして、1/4を引き続き「ニシホナミ(福岡)」をブレンドしています。

 

さぬきうどんと言えばASW(オーストラリア・スタンダード・ホワイト)といって、

9割方オーストラリアの小麦で作られていて、それがまた研究されていて美味いのですが、

それに追いつき追い越せと国産小麦が品種改良されたり、古い品種が見直されたりしつつ、

食糧自給率とはまた別の要素もあり、国産小麦が注目を浴びつつあります。

しかし、生産量が少ない。

その細々と続けられている国産小麦が、地方ごとに個性が強くそれぞれにおいしく、

何とか紹介してゆきたいと十年やって来て、自家製粉、小麦栽培までチャレンジしているところです。

ウチの絹延うどんの基本は守りつつ、各地の小麦の紹介も「全国地粉の旅」と、勝手にいいながら続けてきています。

はじめは最高のブレンドを探したいと言う思いもあって始めた「全国地粉の旅」。各地の小麦を使うのがあまりに面白く、

しょっちゅう小麦のブレンドが変わるので「ぶれない」ことよりも「いつもブレブレ」を楽しんでうどん作りをしています。

今週も濃い味の、小麦の香りがする「絹延うどん」ニシホナミブレンドをお楽しみ下さい。

 

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さて、そろそろ2階のカフェも、コロナは引き続き用心しつつもメニューを再開しつつあります。

能勢ジンジャエール、桜川サイダーはお出し出来るようにします。

もう少ししたら、各種果物漬けのドリンクも再開できるようにしたいです。

今週は、引き続き「びわたっぷりゼリー」限定12個で張り切って仕込みました。

びわまるごと3つ入った初夏の味、どうぞお楽しみ下さい。(テイクアウト限定6個あり)

 

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暑い日寒い日が交互にやって来ます。

皆さんも体にお気をつけて、夏に向かって元気に行きましょう。

今週の絹う研もどうぞよろしく。