Welcome

古本屋日誌

2022-10-29 17:49:00

今日から百万遍で古本市だ。

 

川端今出川の臨川書店でも、恒例のバーゲンセール初日が9時からで、早速朝一で出かけてみた。

 

臨川は国文学の専門書を出している出版社で、必然的に京大や同志社などの文学部の先生方との繋がりが深まり、「要らん本やるから、取りに来てくれ」てな感じで本もたくさん集まってくる。

 

そこで年に数回、バーゲンセールをやるのだが、今出川通に面した店舗前の狭い歩道上にワゴンや机を並べて売る。

 

俺は文庫本が欲しいんだが、このところあまりいい本が置いてない。

今出川通りを東に歩き、東大路の交差点を渡ると吉岡書店がこれまた、歩道上に大きなワゴンや本棚、みかん箱なんかを並べてセール中だ。

 

吉岡の場合は、狭い歩道の片側に大きなワゴン、反対側には本棚とそこから張り出した台と、両側を販売スペースにしているので歩くスペースが限られてしまう。

これは明らかに道路交通法に違反している。

 

しかし古本屋の場合は(薬局もそうなんだが)昔から慣行として認められているのだ。 

京都一の繁華街の河原町でも、あの狭い歩道に張り出してワゴンや台を出すことを認められている。(キクオ、京阪書房、大学堂)

 

これは以前の古本屋が曜日と時間を決めて大々的にバーゲンセールをやっていた名残だ。

 

「次のセールはな、来週月曜のな朝9時スタートや❗️」と予告が出て、客は歩道上に置かれた平台やワゴンに殺到していたのだ。娯楽の少ない昔にはそういうことがあったのだ。