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古本屋日誌

2020-05-27 11:20:00

この間の騒動で古本業界も打撃を受けて、各地の古本まつりは中止に追い込まれ、店舗での営業も休止した店がある。京都や大阪は大規模な店でない限り営業自粛は求めなかったが、神戸は小規模な古本屋にも自粛を要請したために閉めざるをえなくなった店が多い。
京都の寺町にある「三密堂書店」は老舗の古本屋で私も大好きな店だ。専門は占いのようだが店舗では漫画から文学書、社会科学の本、エロ本までバライアティに富んだ品揃えで古本屋らしいしつらえだ。
ところがここもそんなに店舗規模も大きくないのに、なぜか休業に4月から追い込まれて、しばらくは店頭の3つあるシャッターが左の文庫の棚のは完全に閉まり、センターの入り口のは半分くらい開いていて、一番右の単行本の100均棚があるやつは完全に開いている状態だった。また店舗の前には定期的に発行しているカラーの目録冊子がスチールのカゴに入れて並べてあって「自由にお持ち下さい」とあった。

これって店で買い物したい人は入ってきてもかまへんで〜〜「お上や世間さまがやかましいさかい、うっとこもこないこないさしてもうてますねん、すまんなあ」という強烈な自己主張を感じましたね。



それはさておき、店舗を開いていても大した売り上げのない店は閉じて国や自治体からの支援金を貰った方が、得になるという計算もあるんだろうけど、三密堂なんかはそうでもないだろうし残念だよなあ。

ようやく、なんたら宣言なる、それこそ不要不急の措置が解除となって、さて店を再開しましょうかとなるだろうかね。わしは懐疑的ですな。

店を維持するには人件費がすごくかかるし、地代もバカにならない、その上、客はもともとあんまり来ないし、この間はゼロになって当面戻りそうもない。つまりもう店はやめて、やるにしても通販に改めるか❗️となってしまうだろう。

古本市にしてからが、初日なんかはすごく人が多くなるし、それを避けるために入場制限やら、整理券を出すとなると手間が増えるだけで何の得にもならない。
考えてみたら古本市のためにものすごく重たい本の大群を毎回運び込んで、販売してさらに撤収する作業はペイしているかどうか誠に怪しいものだ、てな感じになって古本市ももうやめようかとなるだろうよ。
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