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心と体 Yogaコラム Vol.25 マタニティヨガで得られる3つのこと
大和市 南林間 Mellow-Yogaメローヨガです。
ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
マタニティヨガクラス担当のAyanoです。
前回の記事に引き続き、ここから本題!様々な出産場面を見てきた助産師だからこそ言える『マタニティヨガをすると得られる3つの事』をお伝えします。
私が妊婦さんにマタニティーヨガをお勧めする理由は、大きく分けて3つあります。
① 出産時に役立つ呼吸の練習が出来る
② 身体のしなやかさが鍛えられ、動かし方を学べる
③ 赤ちゃんとの一体感を感じる事が出来る
まず1つ目の「出産時に役立つ呼吸の練習が出来る」です。
多くのヨガクラスでは、どのポーズを始めるよりもまず深呼吸を意識して行い、心のバランスを整えていく作業から入ります。普段よりも意識して長く、ゆっくりと、身体中の酸素を入れ替えるようなイメージで、深呼吸を行います。
普段は意識せず身体が勝手に行っている呼吸ですが、自律神経(緊張とリラックスを自動的にコントロールする神経)が関わる身体の機能の中で、自分でコントロールできない心拍や発汗などとは違い、呼吸は唯一自分でコントロールする事が出来るという特徴があります。
出産の時、痛みを感じて交感神経(緊張の神経)が興奮し、無意識に呼吸が早くなりがちですが、この時にヨガの呼吸を思い出して意識的に深呼吸を行う事で、副交感神経(リラックスの神経)の働きを高める事ができます。これで、自分で自分の身体を、お産が進みやすいリラックスした状態にもっていく事が出来るのです。
2つ目は「身体のしなやかさが鍛えられ、動かし方を学べる」です。
ヨガは多くの人がイメージするように、ストレッチをベースとし、インナーマッスルに働きかける運動です。「身体硬いからヨガなんか無理だよ〜」なんて言葉よく耳にしますが、定期的に続ける事で身体はどんどんほぐれ、意識したように動ける体になります。体を動かす機会が少ないと、いざ動かしたい時に思うように動かない体へ。
身体がほぐれ、可動域が広がると取れる体勢のバリエーションが増えるので、陣痛中に色々な姿勢を試してお産を進みやすくしたり、分娩の最後で赤ちゃんが出てきやすいように足を大きく開いたりといったことがより簡単に出来るようになります。
更に、身体の感覚が研ぎ澄まされ、次々に起こる変化を体感し、それに合わせて筋肉の力を上手に抜いたり、助産師のアドバイスに合わせて骨盤の角度を調節したりといったことも出来るようになるのです。
最後に、「赤ちゃんとの一体感を感じることができる」ということ。
分娩は、お母さん一人の頑張りで行うものではなく、赤ちゃんとお母さんとの共同作業です。赤ちゃんとコミュニケーションをとりながら、一波一波陣痛を共に越えていき、感動の初対面の瞬間を迎えます。
マタニティーヨガでは日常の喧騒から離れ、赤ちゃんを意識しながらゆったりと身体を動かしたり、瞑想で赤ちゃんと繋がっているイメージを膨らませたりといった時間をとります。こういった作業を繰り返していくうち、より赤ちゃんとの絆と愛着が深まり、お産を越えていく活力となるのです。
大まかに3つの理由を挙げて説明してきましたが、まだまだ、ヨガをお勧めしたい理由はたくさんあります。長くなりましたが、百聞は“一感”にしかず!実際に体験して、一緒に楽しみながらマタニティーヨガの良さを体感していただけたら良いなと思っています。お会い出来る日を楽しみにしています。
心と体 Yogaコラム Vol.24 初めての出産。不安が勝るかリラックスできるかはここが違う‼
大和市 南林間 Mellow-Yogaメローヨガです。
ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、メローヨガで新しく始まったマタニティヨガクラスを担当してくれるAyanoインストラクターより、助産師として働いているからこそ言える『出産時の不安とマタニティヨガ』について伝えてもらいます。
こんにちは。マタニティーヨガクラスを担当するAyanoです。普段は助産師として働いています。今回は、私が妊婦さんにマタニティーヨガをお勧めする理由について、お話したいと思います。
分娩を控えた妊婦さんからよく相談される不安に「陣痛の痛みに耐えられるか不安...」というのがあります。確かに”陣痛”と名の付く通り、子宮が収縮するごとにそれは痛みとして産婦さんの身体に知覚されます。
大抵の人は「人生で経験したことのない、壮絶な痛みだったよ、それはそれは辛くて死ぬかと思ったよ」なんて話をするものだから、それをこれから控えた産婦さんが恐怖におびえるのは当然ですよね。
ですが、助産師として沢山のお産に寄り添う中で時々、そうではないお産にも遭遇するのです。
「はぁーーー」と深い呼吸の中で、子宮の収縮の波に身をゆだね、赤ちゃんとコミュニケーションを取りながら身体の深い感覚を味わっていく。
私が「痛いねぇ」と声をかけると、
「ううん、違うの。痛いんじゃなくて気持ちいいの。」
と返すその人は神々しく女性性を放ち、美しく、それは神聖な雰囲気に満ち溢れたお産でした。そんなお産を、一度ではなく、時々目にするのです。
痛みの感じ方には個人差があり、何が良くて何がダメということはありませんが、それを左右するメカニズムの一つに、ディック・リード理論というものが知られています。
[恐怖は痛みを強くする]というものです。
不安や恐怖があると、波のように“襲って”くる陣痛に対して身構えるようになり、全身の筋肉が硬直し、産道も広がりにくくなり、より強く痛みを感じるようになります。逆に心がリラックスしていると、不必要な体の緊張はなくなり、抵抗が少なくなるので、お母さんも赤ちゃんも楽にお産が進みやすくなるのです。
「妊娠中、色々やった方がいいのは知ってるけど、全然出来てないな〜。」なんて準備不足感を感じていると、いざお産が始まった時に、自信のなさが不安や恐怖となって襲ってきて、身体は硬くなり、心は逃げ出したくなってしまいます。
反対に妊娠中から自分の体と向き合い、出来ることを着実に行っていると、「私はやる事はやった。きっと大丈夫。後は流れに任せよう。」と前向きに事を捉え、落ち着いた心の状態で陣痛とも向き合う事が出来るようになるようなのです。
中にはナチュラルに心も身体もリラックスしていて、何もしなくても、つるぽーん!と安産になる人もいますが、お産に対して少しでも不安を抱えている方は、ぜひ!そのために出来る事を今から始めてみて欲しいと思うのです。たくさん歩いたり、ストレッチをしたり、スイミングに通ったり、食生活を見直したり、赤ちゃんを迎える準備を整えたり…その方法は人によっても色々あると思います。
その中でも私が特にマタニティーヨガをお勧めするのは、そこにお産の準備に最適な要素がたくさん入っているから。次回、私が『マタニティーヨガをお勧めしたい理由』をいくつかご紹介致します!