ヨガの効果
ヨガを続けることで得られる効果は数知れず…。数あるヨガの効果の中から代表的なものをいくつかご紹介します。
<身体的メリット>
1.自律神経を整える
私達は自分の意志で内臓を動かすことはできません。内臓を動かしているもの。それは脳・脊髄などの中枢神経から出ている自律神経。自律神経は交感神経と副交感神経の二つがあり、この二つは反対の働きをしながらバランスを保っています。
交感神経は心臓の働きを活発にし、副交感神経は抑える働きを担っています。呼吸では息を吐くと副交感神経が優位に働いてリラックスした状態を示し、息を吸うと交感神経が優位に働き、緊張状態となります。この二つのバランスが乱れると様々な不調・症状が生じ、精神面にも影響を与えます。ヨガのアーサナ(ポーズ)や呼吸法はその自律神経をコントロールするように体系づくられています。
2.筋肉のコリを解消・内臓機能を整える
私達の日常生活は様々な姿勢を取りながらその日の家事や仕事をこなしています。誰もが無意識なクセや生活習慣の偏りから、骨格がゆがんだり、筋肉の構造が歪んできます。
そのクセが積み重なっていくと、それはコリや痛み、疲れなどの不快感として現れ、次第に中の内臓器官にまで影響を及ぼすこともあります。様々なポーズの繰り返しによって骨格の歪みの調整・こわばった筋肉をほぐし、偏った筋肉の使い方の調整・関節を柔軟にすることは、内臓の働きを取り戻すことにもなるのです。様々なポーズによって姿勢や骨格の歪みに働きかけることは内臓機能・血液循環・新陳代謝を改善し、健康を取り戻す基本となるのです。
3.筋肉・血管の老化を防ぐ
筋肉は第二の心臓とも言われています。(ふくらはぎの筋肉を第二の心臓と呼ぶこともあります。)筋肉を使うことで体のすみずみまで新鮮な血液が流れ、老廃物を押し流してくれます。全身の血行が良くなれば、体の代謝機能も高まり、各内臓器官の働きも活発になります。筋肉は使われなければ弱く細くやせ衰え、さらに硬くなります。適度に筋肉を使うことによって柔らかく、しなやかな弾力性のある健康な筋肉となり、筋肉の老化を防止し、延いては血管の老化を遅らせます。
4.プラーナ(気・エネルギー)の流れを整える
ヨガでは<気>をプラーナと呼び、人体にはこのプラーナの通路が72,000本あると考えられています。健康な人は絶えず気が全身を流れており、病気は字のごとく「気が病む」ことで、カラダ内部の気・エネルギーが乱れたりあるいは滞ることに原因があるとされています。ヨガは気・エネルギー・プラーナの乱れや過不足がコントロールされるので、自然治癒力が高まり、本来自分たちが持っている個々の生命力が活かされ、病気になりにくい健康な体へと繋がります。
<精神的メリット>
1.自己肯定感がアップ
ヨガは自分の呼吸やカラダと向き合うことで、「今、この瞬間」をシンプルに受け止める練習でもあります。「今、この瞬間」にフォーカスを当てる練習、目の前の現象をただそのまま受け止める練習をし、物事を客観的に見れる力を養うことができます。
自己肯定感とはその文字通り「ありのままの自分を認めることができる感覚」という意味。他人とは比較せずに、自分の弱さや強さを認めて、ありのままで価値のある存在として、自分を尊重し、肯定できる感覚。
自分をジャッジすることなく、客観的に見つめるのがヨガ。あるがままの自分を受け入れるというヨガは まさに「自己肯定感を高める」ことそのもの。
ヨガのレッスン中は自分の体をそのまま感じる、ただ受け入れます。体が硬い、柔らかいで良い・悪いと評価はしません。私たちは常日頃、無意識に自分と他のものを比べがちです。ヨガのポーズ中もつい周りと比較したりとなりやすいですが隣の人よりも柔軟性がなかったとしても、自分なりにその日その時の気持ち良い具合を見つけポーズを行うことで、心地よい身体の伸びと深い呼吸を感じることができます。
評価することなく、ただ現状を味わう。それが自分を受け入れるために大切な要素です。比較、競争、ジャッジ、などなどは自我(思考)が創り出しているものに過ぎないのです。比較や競争の意識が沸いてきたら、そこに気づき、その感情から離れること。ヨガはその練習でもあります。体の柔軟性だけでなく心の柔軟性も高めてくれるのもヨガのメリットです。
2.幸福感がアップ
心理学者たちの研究から、内容に関係なく目の前のことに集中しているほうが考え事をしている時よりも幸福を感じているという研究結果が。
次の連休は何をしようか、どこに行こうか、などの楽しい計画をしている時よりも。ワクワクすることを考えている時よりも。なんと「今ここにいること」にはかなわないということ。目の前のことに集中するヨガ、今を感じるヨガは幸福感を高めてくれるツールでもあります。
ヨガをすることは幸福感を高める要素が数多く含まれています。ヨガをすると幸せにつながるワケ↓↓
心と体 Yogaコラム Vol.40 幸せでいるためにできる10のこと♪【前編】
心と体 Yogaコラム Vol.40 幸せでいるためにできる10のこと♪【後編】
<ダイエットにおけるメリット>
<身体的メリット>でも触れましたが、ヨガには自律神経を整える作用があり、この自律神経はストレスやダイエットにも影響しています。
自律神経のバランスが乱れ、交感神経が過度に優位な状態が続くと体にとってストレス状態ということです。ストレスホルモン<コルチゾール>の過剰な分泌は食欲を暴走させたり脂肪を溜め込み、太りやすくなる場合も。
逆に幸せホルモン<セロトニン>は食欲を抑制し、心を穏やかにし満足感や充足感をもたらしてくれるホルモンです。このセロトニンの分泌を増やすのに役立つ要素がヨガには多く含まれています。
自律神経と太りにくいカラダ、ストレスホルモン、ヨガとダイエットの関係について、詳しくは下記のコラムにて掲載中↓↓
心と体 Yogaコラム Vol.22 ストレス対策とダイエット、ヨガの関係その①
心と体 Yogaコラム Vol.23 ストレスとダイエット、ヨガの関係その②