心と体 YOGAコラム
幸せでいるためにできる10のこと【後編】
『私たちの人生』と『幸せ』は切っても切れないテーマですよね。誰もが望み、誰もが悩んだりする永遠のテーマですが。実は日々のちょっとした行動・習慣の積み重ねで誰もが手に入れられる、誰もがそこに留まっていられる状態だったり。
前回もお伝えしましたが、理想論を述べるつもりは全くなく、自分自身も真似できること・日々実践できることを積極的に取り入れよう♪という気持ちから、様々な研究結果や多くの結果が得られている内容や、実際に幸福感が高い人々の習慣をご紹介します。
やるかやらないか、意識するかしないか、はあなた次第♡
では「幸せでいるための10の習慣」後半編をお伝えします。
幸福感の高い人の共通点 幸せを感じられる10の習慣
⑥ 新しいことに挑戦する
時には今までやったことのないこと、新しい趣味やスポーツを体験してみよう♪
初めから、「何か新しいことに挑戦!」と意気込まなくてもいい。ただ、あなたにとって目新しいことに興味を持ち、一歩踏み出してみることで新たな視点や新しい自分を発見する機会に恵まれます!
新しいことに挑戦するで日常生活のマンネリ感から抜け出すことも可能!新しいことを経験することで、モノトーンな毎日から抜け出すことができ、新たな刺激を得て、心がリフレッシュ!時に色褪せて見えてしまう日常、同じことの繰り返しと思いがちな毎日に、生きる活力を取り戻すことができますね♪
さらに、新しいことに挑戦することは、自分自身の可能性を広げてくれます。新しいことに触れる・学ぶことで、自分自身の視野を広げ、新たな才能や可能性を発見することも。これによって、自分自身を肯定的に捉えることができるため、自分自身に対する自信を高めることができたり。精神的に安定している状態を維持することができ、それはすなわち幸福感を高めてくれることに。
ヨガのレッスンで時にちょっとしたチャレンジポーズを取り入れることがありますが。まさにコレです!新たな刺激・ちょっとした自信あるいはモチベーションアップ・新たな視界などをもたらしてくれます♪ 脳の若返りにも良いですよ!
新しい知識や経験を追求する欲求や好奇心・探求心を忘れない心。そんな子供の時のようなココロ。そう!ある意味、「コドモゴコロ」を持ち続けたいものですねっ♪
⑦ 自分第一主義・自分を優先する
時には自己中になろう!?
「自己中心的」「わがまま」という言葉はなんとなく否定的に捉えられることが多いですよね。しかし意外なことに、少々わがままでいたり、ちょっと自己中心的でいるのは、自分の周りの人にとって大切なこともあるという事実が!
幸福感があると感じている人々は頻繁に、ためらうことなく自分のニーズに耳を傾け、自分の幸せを最優先に考えられるので、結果的には周囲の人々や仕事・プロジェクトで自分のベストな結果を見せることができたりすることも多いとか。
愛をもって徹底的かつ熱心に、あなた自身の体と心と精神のケアをすることを常に自分の最優先に考慮して良さそう!なぜなら、自分自身のケアがきちんとできていれば、周りへ良い影響を与えられるからです。あなたの人生や大切な人間関係、キャリアなどにも劇的に改善するかも!?
自分のケアをしてあげることで、周囲の人々や家族にもまた優しい気持ちを持てたり、新たな心持ちで向き合えたりします。あなた自身のケアを怠らないで♪ あなたの心身をケアする時間の確保を習慣づけてあげましょう♪(ヨガなどを活用してもらえたら、またまたうれしい限りです^^)
⑧ 健康管理を主体的に行う!
医師の診断や健診結果が客観的な健康度を表すのに対して、「主観的健康感」は「自分で自分をどの程度健康だと思うか」という主観的な健康度を表す指標のことです。
自ら積極的に健康管理を行うことには、
・自分をコントロールで来ている感覚が得られる
・自尊心が高まる
・自信が持てるようになる
といった効果があり、ポジティブ感情が増して幸福度アップへとつながります。
また、健康管理の一環として運動を行うと、運動自体が幸福度を高めるものであるため、一層効果的です。健康状態が良好であると、生活に対する自信や自己肯定感が高まり、ストレスや不安に対する耐性が向上することがあります。また、身体的な健康が良好な場合、活動的に生活することができ、躊躇なく好きなことを楽しむことができたりなど、年を重ねてくるほどひしひしとその重要性を感じますよね。
自ら進んで行う健康管理は、将来の健康に対する不安を解消するだけでなく、現在の生活に対する満足感アップや幸福感アップにもつながります。幸福度と健康感は密接に関係していて、主観的健康感を高めると幸福度も高まりますが、幸福な人が長生きするという逆の関係も成り立っているそうで。健康と幸福は車の両輪の関係、切っても切れない関係と言えます。
何事もそうですが健康管理も一朝一夕にできるものではなく、これまた日々の積み重ねによって、健康状態を良好に保つことができるワケですね。そのため、自ら積極的にあなたの健康に関心を持ち、行動を起こすことが重要!
明日からと言わず、今日から!
いや、今から!あなた自身の健康管理に積極的に向き合ってみましょう^^
⑨ 瞑想
毎日幸せに感じる方法を探しているのなら、まず心の平静を見つけてみよう♪
全米バイオテクノロジー情報センターによると、瞑想を行うことで脳の構造が実際に良い意味で変化するそうです。
同センターの研究では、瞑想をしなかった参加者に比べて、瞑想を行った参加者の大脳皮質が強くて厚いことが判明したそうです。大脳皮質とは感情、注意力、知覚認識を処理する脳の分野で、瞑想をすればするほど厚くなったという結果が!
その他の数多くの科学的研究によっても、瞑想は、幸福感を高め、ストレスや不安を軽減するための有効な方法として支持されています。瞑想が幸福感を高めるという科学的根拠を他にもいくつかご紹介。
・脳の変化
瞑想で、脳の様々な部位が変化することがわかっています。例えば、前頭前野と呼ばれる部位が活発になることで、注意力や判断力が向上するそう。また、扁桃体という部位が縮小することで、ストレスや不安に対する反応が鈍化することが示されています。
・自己観察の向上
瞑想を続けることで、自己観察の能力が向上することが示されています。自己観察が向上することで、自分自身の感情や思考を客観的に捉えることができるようになり、ストレスや不安の原因を正確に把握し、解決することができます。
・心身のリラックス
瞑想を行うことで、身体的なリラックスが起こります。深い呼吸や緩やかな動きをすることで、身体的な緊張が緩和され、心身ともにリラックスすることができます。
・孤独感の減少
一人でも瞑想をすると慈悲深くなり、孤独感が減って、社会とのつながりが強くなることを数々の研究が示しているそうです。
以上のように、瞑想は科学的にも幸福感を高める有効な方法として認められています。瞑想を続けることで、心を静めることができ、ストレスを軽減することができ、身体的・精神的な健康を維持し、より幸福感が増加することが示されています。
瞑想が難しく感じられる場合はまずは深呼吸をする習慣から始めましょう♪ 瞑想や深呼吸をする習慣を身につけるだけで、好循環が生まれるといった感じですね!私たちは誰でも。いつでも。いとも簡単に。今、この瞬間にも。より幸福な生活を送ることができるチャンスに恵まれていますよ!!
ヨガのクラスの終わりには短い時間ですが、瞑想タイムを設けています。そうです!ヨガに来るたびにあなたは幸せで溢れているんですよ^^
⑩ 人生に感動する
フランスの作家兼哲学者であるアルベール・カミュが残した言葉の中の一つをご紹介。
「涙がこぼれるくらいに、生きろ」
涙を流すことは素晴らしく、思い切り泣くことを恥じるべきではないということ。人はよく、涙と悲しみを結びつけて考えがちだけども、喜びや共感、安堵感や感謝の気持ちが溢れて流す涙もありますよね。
最近、喜びや感動で泣いた日はいつだったか、あなたは思い出せますか?
実はこの記事のオリジナルをインフォメーションに掲載したのは2023年3月で。その時期はちょうど大谷選手やダルビッシュ選手、岡本選手や村上選手などなど色濃いメンバーが出場したWBCが開催され。多くの人々が感動するたくさんの名場面がありました。かくいう私もその一人です!これまで、プロ野球の試合をほとんど観たりしなかったですし、過去に開催されたWBCも観なかったにも関わらず。息をのむような試合の一瞬一瞬、その背景にある各選手・指導者や関係者が織りなすストーリーの数々は時に深い感動を呼び起こしてくれました。
心の内側から発生する感情にオープンになれると、感動して泣いてしまうくらいポジティブな感情を呼び起こすことができるそうです。大人になると素直に感情を表現することを控える場面も多かったりで、抑え込んでしまう傾向も。「内側から沸き起こる感情に素直にオープンになること」。このスキル(スキルといってもいいでしょう)は、練習する価値がありますね!
感動することが心身に与える影響について、一例はこちら
・ストレス軽減:感動する瞬間は、人々が心身ともにリラックスすることを可能にし、ストレスを軽減し、自己肯定感を高めることにも。
・エンパシー(共感・感情移入)の増加:感動することで、人々が他者に対してより共感的になり、より良い人間関係を築くことを可能に。
・ホルモン分泌:脳内のドーパミンやセロトニンといった幸福ホルモンの分泌を促進し、幸福感を高めると研究によって示されています。
・自己成長の促進:感動する瞬間は、人々に新しい考え方や洞察をもたらし、自分自身をより良い方向に導くことができます。
・創造性の向上:感動することは、人々にインスピレーションを与え、創造的なアイデアや解決策を見つけることにも貢献。
以上のように、感動することは、人々がより幸福で充実した人生を送るための様々なメリットがあることがわかります。もしあなたが感情を抑えがちなクセがついてしまっていたら。日常のささいなことをより深く感じてみることから始めてみませんか。そして少しずつ、あらゆることにも情熱を感じながら、素直に感動したり感激する人生にしよう。
多くの研究からも示されている、幸福だと感じている人たちに共通する習慣や物の見方などを、2回にわたってお伝えしてきました。
どれもシンプルで奥深いもの。いつもの習慣に、ほんの少し変化を加えるだけで、世界が違って見えてくるでしょう。既にクリアできているものもあれば、これから身につけたい習慣もあったかもしれません。新しい習慣だったとしたら、それがあなたの「当たり前」になるまでコツコツと続けるのみです!
そして。あなたはいつでもその準備ができていますよ♪
最後に。ヨガは「幸福感を高めてくれる要素がたくさん」含まれているということにも改めて気づきます♪ どうしても、ヨガ推ししてしまうのは申し訳ありませんが、だって、単にヨガがお勧め過ぎるから仕方ありません(笑) 決して押し付けではありません、悪しからず。
マット一枚のスペースで。遠くに行かなくても幸せを感じられる。この便利で手軽なツールを。ぜひ活用してもらえたらうれしい限りです。
もっとも、ヨガ哲学的には、実はあなたは、「もう、すでに、幸せな存在」であると考えられてますよ♡
幸せでいるためにできる10のこと【前編】
私たちの多くが幸せになりたいと思っていますよね。でも実のところ。幸せというのは「well-being(ウェルビーイング)」と呼ばれ、『なる』ものではなく、『幸せでいる』『持続的により良い状態でいる』というもの。
確かに。『一時、幸せになる』よりも、無意識に私たちは『幸せで居続けたい』と思っていることでしょう。
幸せとは、【夢のような世界でもなく、南の島で優雅に過ごしていることでもない。またお金がある、大手企業に勤めているといったことでもない】そんな調査結果がでています。
では、幸せでいるためにはどうしたらいいのでしょうか??
幸せでいるためにできること、日々、幸福感を感じるために私たちができる行動、幸福感を感じている人が習慣にしていることなどをご紹介します。これをすると良いよ!という10の習慣・行動を2回に渡ってお伝えしようと思います。
そうかも!と共感する場合もあれば、絵空事や正論のように感じる場合もあるかもしれません。自分にとって腹落ちした時にはヒントとなり役に立つことがあると思います。
幸福感の高い人の共通点 幸せを感じられる10の習慣
① 物よりも経験にお金を使う
「物」よりも「経験」にお金をつかうほうが幸せな人生になるということが、さまざまな研究で証明されているそうです。
趣味・旅行・スポーツ・スポーツ観戦・習い事・バーベキュー・キャンプ・ライブ鑑賞・映画鑑賞・神社仏閣巡り・楽器演奏など、「経験」はどんなことでも構いません。経験を充実させていくことが、幸せな人生を送る一つの秘訣。
また、世の中とのつながりを実感できる経験、くり返し語ることができる思い出となる経験、あるいは、自分の理想に近づく経験や、めったにないチャンスを得られる経験なども良いそうです!こういった経験にお金を使うと、幸福度が上がると言われています。
あなたのやりたい経験、あなたの人生を充実させていく経験や理想の自分に近づく経験。その中にヨガがあると、私はとっても嬉しい限りです^^
② 小さな感謝の習慣づけ
感謝で「小さな幸せを見つけられる脳」をつくることができる!!
アメリカの大学で、学生たちに「感謝日記」を書いてもらう研究が行われたそうです。「どんな小さなことでもいいから、感謝できることを毎日書く」というもの。この感謝日記を10週間つづけた後、学生たちの幸福度は劇的に上がったという結果が。
学生たちに起きた変化。それは、「脳の変化」。毎日感謝をつづけていると、「小さな幸せを見つける思考回路」が脳内につくられるそう。反対に、感謝のない毎日を送っていると、「小さな幸せを見つける思考回路」が退化して、感謝するのがヘタになるそうですよ!!
昨今の値上げラッシュ。物価の優等生であった卵もこの1年で格段に値上がりしました。さらに光熱費。冬の寒さや最近の酷暑を思うと、電気代の値上げも厳しいですよね。しかしながら、値上げをいつまでも「ああ、嫌だ!」と思い続けているよりも。「(多少値段が上がっても)この値段でいつでも卵が買えてありがたい!」「不自由なく、電気がいつでも使えてありがたい!」と感謝する方がシアワセでいられるというワケです。
研究では毎日日記を書いていますが、毎日書く必要は無さそうです。
『The How of Happiness』(邦題:幸せがずっと続く12の行動習慣)の著者である 心理学者のソニア・リュボミアスキー博士の研究からも、 毎日ではなく、毎週、ありがたいと感じていることをリストにすると良い結果につながることを示しているとのこと。
週1回ならハードルが下がりますね! 書き記すのが手間だと思う場合は日常生活で、ありがたいと感じる習慣・クセを作るだけでも、「小さな幸せを見つける思考回路」ができて、日々の幸せを見つけるのが上手くなるはずです♪
③ 一瞬で気分がアガることを持つ
幸福であると感じている人は、「これをすると必ず気分が盛り上がる♪」という何か、「夢中になれること」を持っているそうですよ。
何かに没頭した状態や、現在に完全に熱中している状態を指して「フロー」と言い、運動選手は「ゾーンに入る」、芸術家は「恍惚状態」と表現したりするそうです。このフロー体験・ゾーン体験・恍惚の体験を積み重ねると、以下のような効果があり、人生はより充実して幸福なものとなり得るとのこと。
・人生に対して主体的になる
・活動を楽しむようになる
・物事をコントロールしている感覚を得る
・自信がつく
あなたは これをすると、心が軽くなり、幸せを感じたり、やる気が湧いてくるような何か、ありますか?
さらに、このように自分の気分を高揚させてくれることを頻繁に行うこと、習慣化させることがポイントです。
体にも精神的にもカツを入れたいとき、忙しくて機嫌が悪くなったとき、気分を上げたいっ↑というときに。夢中になれることを積極的に活用してみましょう♪ 自分で自分をハッピーな気持ちに変化させてくれるテクニックとして、夢中になれるものをミカタにするのが幸せでいられるコツのようです。
④ 1時間多く寝よう!
忙しい私たち現代人。ついつい睡眠不足になりがち・・・。睡眠不足が身体にはもちろんのこと、心理的にも良くないことはわざわざ言われなくても、分ってはいますよね? 分かっちゃいるけどできない…というのが実情だと思いますが。
でも毎晩1時間余分に寝るだけで、幸せに近づけると解かったら??
英サリー大学の睡眠研究センターが2013年に行った研究をご紹介。
この研究チームが2つのグループを分析したところ、6.5時間睡眠のグループでは炎症、糖尿病、がんリスク、ストレス反応に関連する遺伝子が活発化。7.5時間寝たグループでは反対の現象が起きたそうです。
もう一例、心理学者のノーバート・シュワルツの言葉をご紹介。
「1年に6万ポンド (約900万円) 多く稼ぐより、1日の睡眠時間が1時間増えた方が毎日幸せに感じられる」 というもの。
たった1時間余分に寝るだけで、私達は多くのメリットを得られそうです。
たかが1時間。されど1時間!
夜、1時間早く寝る時間を確保するのは、実際のところ大変かもしれませんが。健康や幸福感に関わるとなると、もっと重視してもよさそうではないですか??
⑤ 運動を習慣にする
幸福度にプラスの影響を与える様々な活動の中でも、運動はとても効果的であることがわかっています。運動は、心の健康とも深く関わっています。運動することにより、
・自分で自分の体や健康を管理している感覚が得られる
・自信が持てるようになる
・自尊心が高まる
・ポジティブ感情がふえる
・ネガティブ感情が減る
・幸せホルモンが分泌される
といったこと以外にもメリットを上げればキリが無いでしょう。運動がストレスを緩和し、睡眠を改善し、生産性を高め、身体的にも精神的にも健康を促進することを科学的な研究で証明されています。幸せでいつづける、幸福感を感じるには運動は必須といっても過言ではないでしょう。
体を動かすとなんだか気分がスッキリした!という感覚・実感はあなたも体験済ではないでしょうか。
たった20分の自転車こぎでその後2時間~半日にわたって幸福感が続くという効果も、逆に、運動しないと気分が憂鬱になることも様々な研究で明らかになっています。ごくごくやさしいヨガの動きでも幸福度をUPすると言われていますよ♪
ぜひ一緒にヨガをして。幸福感UP、幸せでいるコツを習慣化するのが楽しいと思ってもらえたら。これまた私は嬉しい限りです^^♪
残りあと5つはまた次回、お伝えします。
借りたものは丁寧に扱いましょう
みなさんは、自分の体が「借り物」だなんて、思ったことありますか?
これを見てくださっている方々の中にはすでにヨガを始めている、体験している、継続的に取り入れているという方もいると思いますが。改めて説明するとヨガは、体と心を整えるための実践と教えの体系です。ヨガは単なる運動ではなく、深い考え方や生き方の指針を含んでいます。そのヨガ哲学の中には、「体は今生だけの借り物」という重要な考え方もあります。
身体と魂の関係
ヨガ哲学では、人間は肉体、心、魂の三つの側面から成り立っていると考えられています。体は魂が宿る場所であり、魂は永遠であり、輪廻転生を通じて様々な肉体を借りて存在すると。つまり、現在の肉体は一時的なものに過ぎず、魂が経験を積むための器とされています。
借りたものは丁寧に扱う
学生のころ、友達との間でマンガや小説本の貸し借りをよくしたものです。みなさんもそんな経験ありませんか?借りたものはあまり乱雑に扱ってはいけませんね。そう、「借りたものは丁寧に扱う」のが良い行いですよね。図書館で借りた本もそうですね。実際に丁寧に扱えるか、扱えないかはいったん置いといて。「借りたものは丁寧に扱う」はごくごく当然だな、そうすべきだなという感覚はありますよね。
身体の一時性とケア
ヨガ哲学において、「体は今生だけの借り物」という認識は、身体は一時的なもの、そのカラダをどう扱ってもいいというわけではありません。
むしろ、身体を大切にケアし、健康を維持することも強調しています。そのための実践的な方法として適切なアーサナ(ポーズ)やプラーナーヤーマ(呼吸法)を行い、身体を浄化し、エネルギーの流れをスムーズに保つことを推奨しているわけです。だから、十分なケア、バランスの取れた食事や適度な運動などを心掛けることで、体を大切にする習慣・意識を養うことは自分ををケアすることでもあり、借り物を丁寧に扱う行いでもあるのです。
「今だけの借り物であるカラダ」、私たちの体、一時的な外容器である体型はとても流動的で移り変わりますよね。子供のころからの体型と、成長期の体型と成人してからの体型は当然異なります。
現在、あなたが40代・50代だとしたら、20代のころのそれとはやはり違っていますよね。違っていて当然、自然の摂理です。一時的な外側の容器であるゆえ、必要以上にその見栄え、体型に固執し過ぎるものではないという側面があります。
体型維持やダイエットなどに必要以上に執着してしまい、ストイックになり過ぎた結果ストレス過多になっているようなケースでは、この仮の姿、一時性の考えを取り入れて気持ちをラクにしたいものです。今の体は借り物であり、私たちはその体を大切にしながらも執着しすぎないようにすることが大切だと説いています。
同時に先述したように、借り物である器・カラダを丁寧に扱う必要もあるので。暴飲暴食などで自分の体に負担をかけているようなケースでは、自己ケアへの意識を目覚めさせましょう。暴飲暴食、ストレスによる食べ過ぎなどによって体重が増えた場合、内臓数値が基準値を超えている、病気発症のアラートが出ているような状態では、カラダに・内臓にかけ過ぎてしまった負担を早急に軽減する必要があります。
このような危機感や予防のために、生活習慣病をどうにかしたいアラフォーアラフィフ世代に向けたメニューとして、トータルヘルスケアという、食と心と内臓について学べる「クッキング+講座セッション」もございます。トータルヘルスケアページ内、④ 心と体を軽くするクレンズ法 理論と調理 約180分 をご覧ください。
私たちには知性があります。誰もが知性を持っているけれどもそれが正しく働いていないケースが多々あります。トータルヘルスケア ④ 心と体を軽くするクレンズ法 理論と調理 約180分 には、ストレスからくる暴飲暴食を少しずつ自然に止められるようなレクチャー内容を含んでいます。内臓負担を減らす具体的方法、心の暴走が緩和し心が満たされ・落ち着く食事などもお伝えしています。内臓のアンチエイジング実践と講座とも言えます。
体型に大きな変化が出てくるまでには、少し時間がかかりますが、継続こそが最大の近道となります。
ヨガを始めるきっかけに腰痛とか肩こり解消という目的もありつつ。それよりもスタイルアップや体型維持ができたらやっぱりうれしいというお声を、多くの参加者さまから頂きます。いくつになってもキレイでいたいとか、カッコイイ体型でいたいとか、もう少しここをこうしたい、お腹を…姿勢を…二の腕を…など、要望たくさんありますものね。
その気持ちはとても大事です!!少しずつでも体型に変化がみられたら、ものすごく気持ちも上がるし、前向きになったり、ちょっと自信がついたり。モチベーション、意欲につながります♪
「カラダが変わると気持ちも変わる」ジェンダー問わず、お客さま達のその様子を何度も見てきました。
「今だけの借り物であるカラダ」に執着し過ぎるとそれが心的ストレスを生み出し、結果的に体にも良くない影響を与えます。だからといって食べ過ぎ飲み過ぎによる内臓負担もカラダを傷めつける行為。
借りたものは丁寧に扱いましょう。また、ヨガやアーユルヴェーダでは感覚器官は使いすぎも良くないが、使わな過ぎも良くないと説いています。バランスというものが本当に大切ですね。毎日パーフェクトにはできませんし、私たちの心と体は毎日同じ状態ではありません。その日その日、できる限りのことを意識してみましょう。
自分一人ではどうしていいか分からなくなってしまった方、どうにかしたいと思いながらも変わらない日々を過ごしている方、明日を変えたいと思っている方。一人では頑張れない部分もあると思います、丁寧に学び丁寧に実践することで、変われること・できることも増えます。サポート致しますので一緒にこれからを変えていきましょう。
悩みを一気に吹き飛ばしてくれる方法とは? Keep Tryin'
あなたは今、悩んでいることありますか? ずっと頭の中から離れてくれないこと、ふとした時にどうしても気にしてしまうことありますか?
身体の調子やコンプレックス、人間関係など。生きていれば何かと思い悩む時期もありますよね。
私は数年前、サーフィンをしている最中に波のパワーで脚を持っていかれて膝を痛めてしまったことがありました。休日の楽しみだったサーフィンが当面できないどころか、ヨガという仕事にもやや支障がある状態。膝を曲げて座る、膝を曲げ伸ばしする動きなどに制限がかかる状態でした。
身体的には、痛みと可動域の制限という不自由さ。精神的にはこのまま痛みが続いたらどうしよう、以前のように動きが戻らなかったらどうしようと言う不安。そして家族に対して、一緒にいて欲しい時にいてくれなかったという不満の思いが自分の悩みや心的ストレスを膨らませてしまいました。でもこれは私の勝手な思い・思考が生み出した悩みでした。
そこから抜け出せたきっかけはずばり、『学び』『チャレンジ』でした。
この期間に、これまであまり挑戦してこなかったアーサナ(ポーズ)をメインとするワークショップへ参加。膝は治っておらず痛みもあり、可動域は制限があるまま。完成系まで挑戦できないアーサナと分かっていましたが、それでもできる範囲でやればいいという想いでで参加したWS。
普段チャレンジしていなかったアーサナへの挑戦は自分の心を解き放ちました。悩みを文字通り、すっかり消してくれたんです。
学ぶこと、挑戦すること、これがいかに心に良い影響与えるか実感しました。目の前のことに集中する、未知のことにトライしてみる、少しのチャレンジをしてみる。新たなことを学ぶ・既知のことを学び直す。たったこれだけで自分の悩みが吹き飛ぶのです。
チャレンジすることが悩みの解消に効果的な理由は、自己成長や自己肯定感を高め、心のバランスを取り戻すための強力な手段であるからです。数々の研究や経験値からも語られています。悩みを抱え込むと、感情が停滞し、解決策が見えなくなることがあります。しかし、新しいことに挑戦することで、その悩みを解消し、前向きな変化を生み出すことができます。
チャレンジすることが悩み解消に効果的な3つの理由と、ヨガがその過程でどのように効果的なのかを説明します。
チャレンジすることが悩み解消に効果的な3つの理由
1. 自己成長による自信の向上
新しいことに挑戦すると、自分の可能性を再発見したり、新たなスキルを身に付けることができます。これにより、自己肯定感が高まり、「自分にもできる」と自信を持てるようになります。悩みや不安は、自己評価の低さから生まれることが多いですが、チャレンジによって得られる達成感が自分を前向きに変え、悩みを解消する一歩になります。
誰しも、折り紙を折ってみて動物など何か形が出来上がった時、ジグソーパズルが完成した時の達成感を味わったことがあると思います。好きなアーティストの新曲を歌ってみて、はじめは歌えなかった曲も、何度も聞いて歌詞を覚えて最後まで歌えるようになった時に小さな達成感が得られます。
新しい趣味やスポーツを始めてみた際に、「これができた」という達成感が得られると、悩みの原因となっていた自己否定的な感情が軽減されます。新しいチャレンジが成功するたびに、過去の問題が小さく感じられることもあります。
2. 新しい視点を得られる
同じ悩みを長期間抱えていると、視野が狭くなり、解決策が見えなくなることがあります。新しいことに挑戦することで、普段とは異なる視点や考え方を得ることができます。今まで気づかなかった解決策や新しい発想が生まれ、悩みを客観的に捉えることができるようになります。
3. 行動による停滞感の打破
悩みが続くと、心が停滞し、何も行動できなくなることがあります。しかし、チャレンジすることで、新しい行動を取り入れると、その停滞感を打破し、前向きなエネルギーが生まれます。動き始めることで心が軽くなり、悩みが解消される流れを作り出すことができます。
ダイエットに悩んでいる人が新しいフィットネスチャレンジを始めると、身体だけでなく心も軽くなり、悩みの重さが減少します。小さな行動でも、悩みの圧力から解放される手助けになります。
ヨガがチャレンジに効果的な理由
ヨガは、体を動かすだけでなく、心を整えるための素晴らしいツールです。自分一人ではやらないアーサナを行うという、ちょっとしたチャレンジすることで得られる成長や新しい視点をさらに強化し、悩みの解消をサポートします。ヨガは心身のバランスを取り戻し、悩みを解消するために効果的です。
1. 心のリラックスとストレス軽減
特に呼吸法や瞑想は、ストレスを軽減し、心をリラックスさせる効果があります。悩みがあるときは、心が緊張して焦りや不安を感じやすくなりますが、ヨガのリラックス効果により、心の安定を取り戻し、冷静に悩みに向き合う力が強まります。
ゆっくり呼吸をしたり瞑想により静かな時間を味わうことで心のバランスが整い、頭がクリアになります。悩みを抱えているときに冷静さを保つことは非常に重要です。ヨガは、心をリセットし、落ち着いた状態で物事を考えるためのサポートになります。
2. 身体の健康を通じた心の健全化
ヨガのアーサナ(ポーズ)は、体を動かすことで血流を促進し、筋肉をほぐす効果があります。ヨガの後は「スッキリしました!」という感想をよく頂きます。体を動かすとエンドルフィン(幸せホルモン)が分泌され、気分が自然と向上します。これは、悩みを抱えているときの停滞感や心の重さを軽減し、前向きな行動を促します。
特に午前中にヨガを行うと、日中に抱えるストレスを軽減し、悩みが生じてもそれに対処するエネルギーとポジティブな心構えの準備が自然とできています。
3. 自分の内側への意識 内省を促進する
ヨガをしている時、体の動きだけでなく、どう感じているかも重視しています。ポーズに集中し、呼吸に意識を向けることで、自分自身と向き合う時間が増えます。この、「自分の内側へ意識を向ける」という内省的なプロセスは、悩みの原因や自分の感情を整理するのに役立ちます。
ふだんレッスンの最後に行うポーズ「シャヴァーサナ(死体のポーズ)」は、瞑想的な時間を提供し、自分の内面に静かに向き合うことができます。悩みを冷静に見つめ直し、問題の本質や解決策が見えてくることがあります。
チャレンジすることが悩みを解消する理由は、自己成長を促し、新しい視点を得て、停滞感を打破する効果があるからです。悩みを抱え込んで動けなくなるよりも、新しいことに挑戦し、前進することで解決への道が開けます。ヨガはその過程をさらに強化するツールとして非常に効果的です。
ヨガをすることで、心の安定と身体の健康を取り戻し、悩みに対処する力が高まります。日常生活にヨガと新しいチャレンジを組み合わせることで、脳の老化の予防・身体的な老化の予防にも役立ち、悩みを乗り越え、より豊かな人生を歩むための力を得ることができるでしょう。
というわけで!?いくつになっても挑戦するマインドを。自己成長とウェルエイジングの要素を盛り込んでレッスンを行っています☆
停滞したくないあなた、悩みを一気に吹き飛ばしたいあなた、いつまでも若くいたいあなた、自己肯定感を爆上げしたいあなた。ヨガを試してみませんか。お待ちしています☆
Everyone is struggling
なかなかスタジオに来られなくなってしまったけれど、ご連絡をくれたEさん
昨年末もヨガにも来られず、家でも何も出来ていないと焦燥感を吐露していらっしいましたね
『毎日疲れて瞑想も出来てないし、ヨガも寝る前に10分やれるくらいで、這うように生きてる感じです』と。
寝る前に10分できているなんて、すばらしいじゃないですか!!(*‘∀‘)
人によってはヨガしようと思う⇒ 参考になる yoga系の動画などをチェック ⇒ 選んでいる時間だけで30分以上経過 ⇒ 観るだけでやった気になってしまう ⇒ もう寝る時間!
というパターンに陥ってたりしますよ。
先日は「頑張りたくても体力がだんだん追いつかず」と、かなり心も体もぐったりお疲れ具合で、抜け出したいのに抜けられないというジレンマがよくよく伝わってきました。
メールでの返信では上手く返せませんでしたので。こちらのスペースからじっくり返答を兼ねて?いろいろ綴ってみたいと思います。
『自分が何も出来ていない』ということに意識が向いてしまっていると思います。
でも。それ。私も同じ です"(-""-)"
アーサナの練習、ぜんぜん足りてない、取り組める時間あるよね!何やってんの、と思うことしばしば。
でも、実のところ、自分は 『ヨガ=生活すべて』 ではないから、練習したい時にするでいいと思うようにしています。自分に活を入れたい時&喝を入れたい時、もっと勉強が必要だと思う時、成長したい時、体を動かしたい時、チャレンジ精神を養いたい時、ちょっとは自信をつけたい時、義務を感じた時などなど。と、まあ、いろんなsituationがあります・・・。
だから、もっとやろう!と思っているのに、やっぱり日常のアレコレの雑多なことに時間をとられたりとか、レッスン以外の雑務やこれから取り組もうと思っていることへの時間、日常の楽しみとか他の趣味を優先して、ぜんぜん練習が優先できていないケース、いっぱいあります(*´Д`) イントラとしては秘密にしといた方がいいのかな・・・?? 今度、この記事削除するかも・・・(;'∀')
ヨガある生活はとても快適だけれども、つかず離れずの関係性、距離感くらいがバランスが良いのかなとも思っています。
ヨガ哲学や思想の勉強もまじめに深入りすると、「おっと、自分、ぜんぜんこの通りにできてないじゃん、どうしよ!」って自信喪失したり、矛盾だらけでどうしようってなったりします。いろいろ出来ないダメな自分…(涙)って陥りそうになります。
でも、この思想の根本は苦行者向け、出家者向け、解脱・三昧を心底最終目的としている者向けだったりします。その中には私たちの日常生活に役立つ思考・思想もたくさんあるから、現代社会に活かせるヒントを上手にピックアップしましょうってことなんですね。
理想論と現実のギャップ、自信喪失、葛藤だらけ、そんな時、私もある先生の言葉に救われたんですよね。
私達はヨガを上手に活用するために、行ってるんですよねって。ヨガのために生きているわけじゃない(そういう方々は別ですが)。多くの人が自分の日常をちょっと良くしようとして、快適にしようと思ってヨガをするんですよね。ヨガに翻弄されないように、上手に活用しましょう。と。
それから、これは私が最近つくづく思うことですが、言葉や思想の中にはそれぞれ表と裏・二面性をはらんでいる、と。
『サントーシャ、知足、足るを知る』は、今あるものに満足するという言葉。 今あるものに満足出来たら幸せは自然と訪れる
でも満足しなければいけないってことではないと思うのです。
満足してみる・・・うん、確かに事足りている、満足しようと思えば思える!ってなればいいですが。
満足 しなければ いけない と感じてしまうのならやはり満足 していないのです。
満足できていない自分を認識できる・測ることができる言葉でもあるかもしれません。
現状では満足できない、もっとこうしない!こうなりたい!という意欲は別に悪いものじゃないし、むしろ行動の原動力になり得ます。 どうしたらできるか、を考えて、行動していくことが大切ですが、その「行動に移す」まではとても大変な労力・エネルギーが必要ですよね。
そのエネルギーが湧かないって時は、焦らず、好きなだけだらだらしたり、ゆっくりお休みして良いと思います。ダメな自分って思ってしまっても動けないものはしょうがない、いつか動ける時が来る、その時までは自分を甘やかしてみよう、と。自分の内側からエネルギーが湧きおこって来るとき、行動できるようになる時、そんな時が自然とやってきます。
勝手に動けるようになるので、それまでは温存してあげましょう。
もっともらしいことを言えば、「できてないことばかりに目を向けず、できていることに目を向けてみましょう」とか、「後悔よりもこれから何ができるに意識を向けてみましょう」、ってことだけ伝えてしまいそうですけども。
自分だって葛藤だらけでもがいてる毎日なのに、正論ばっかり言えないな~というのが正直なところなんです。
結局、答えにはなっていませんでしたし、言葉足らずですし、上手く伝えられていないのですが・・・なんとなく伝わるものが何かあれば幸いです。