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この時期のもの悲しさ、気分の落ち込みを防ぐには。やっぱり〇〇
大和市 南林間 Mellow-Yogaメローヨガです。
10月に入ってすぐは残暑の名残のような、まだまだ暑い日々でした。日差しも夏同様にイヤというほど降り注いていた月初。
先週初め、急激に気温が下がり、どんより曇や雨が2日間ほど続いただけで、やっぱり暑かった日々や日光が恋しいと思ってしまった私。
猛暑はこりごり、でも日差しは恋しいと、私たちお得意のないものねだり。
月は10月でもうとっくに夏は終わっていたはずですが、なんとなくまだまだ夏の延長を味わっていたような感じだったのに、明るい太陽のない肌寒い外の様子に、急にめっきり秋を感じなんだか物悲しくもありました。
この秋になると物悲しい感じ…。体感したことがある方もいると思います。
実はこの秋の時期に感じる「もの悲しさ」は、多くの人が経験する独特な感情です。この感情は、秋の自然環境や季節の変化と深く関係しています。日が短くなり、涼しい風が吹き、木々の葉が色づいて散り始めると、私たちは自然と内向的な気持ちになり、過去を振り返ったり、少し寂しさを感じることがあります。
秋のもの悲しさを感じる主な理由
1. 日照時間の減少
秋になると日が短くなり、光の量が少なくなります。これにより、体内のセロトニン(幸福ホルモン)の分泌が減り、気分が落ち込みやすくなることがあります。また、メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌が増えることで、体が冬の準備に入り、エネルギーレベルが低下しやすくなります。この変化が、秋特有のもの悲しさを引き起こす一因となっています。
2. 自然の変化
秋は、自然界の移り変わりが最も顕著に現れる季節です。夏の明るいエネルギーが終わり、紅葉や落ち葉が目立ち始め、冬に向かう静けさが感じられます。この自然のサイクルが、私たちの心にも影響を与え、無意識に「終わり」や「変化」を感じることで、感傷的になることがあります。
3. 季節の節目による心の変化
秋は、物事の「終わり」や「過ぎ去り」を象徴する季節でもあります。例えば、夏の賑やかさや活動的な時間が終わり、秋はより静かで内省的な時間へと移行します。この移り変わりが、感傷的な気持ちを呼び起こし、過去の出来事や思い出に浸ることが増えます。特に、秋は新しいことを始める時期でもありながら、同時に過去を振り返りやすい季節です。
4. 孤独感の増加
秋、寒さが増してくると、家で過ごす時間が増える季節です。外での活動が減るため、家の中で過ごす時間が長くなり、人と会う機会が減ることから、孤独感を感じやすくなります。この孤独感が、もの悲しさを増幅させることがあります。静けさとともに、自己との対話や感情に向き合う時間が増えるため、内面にある感情が表面化しやすくなります。
5. ノスタルジアの感情
秋の景色や匂い、空気の冷たさなどは、過去の記憶を呼び起こしやすい要素とのこと。紅葉や秋の夕暮れ、少し肌寒い空気は、学生時代や家族との思い出、過去の恋愛などを思い起こさせることがあります。こうしたノスタルジアが、もの悲しさや感傷的な感情を強めるということが分かっています。
秋に起こりがちな季節性うつとは?
季節性うつ(SAD:Seasonal Affective Disorder)は、季節の変わり目に発生するうつ症状の一種で、特に秋から冬にかけて症状が現れやすいことが知られています。日照時間の減少や気温の低下が、体内のホルモンバランスに影響を与え、気分の落ち込みやエネルギー不足、集中力の低下などを引き起こします。
秋に見られやすい主な症状:
- 気分の落ち込み - 秋の寒さと暗さにより、気分が沈みがちになります。
- エネルギーの低下 - 疲労感が強まり、日常の活動が困難に感じられます。
- 食欲の変化 - 特に炭水化物を多く摂取しがちで、過食や体重増加が見られることがあります。
- 集中力の欠如 - 学業や仕事に集中できず、注意力が散漫になることが多いです。
- 社交的な活動への興味喪失 - 友人や家族との交流を避けたくなり、孤立感が強まります。
これらの症状は、生活の質を低下させ、長期間続くと深刻なうつ状態に発展することがあります。そこで、自然な治療法として注目されているのがヨガです!
ヨガが季節性うつに効果的な5つの理由
ヨガは、体を動かすことで心と体のバランスを整える伝統的な修行法ですが、今では気軽に取り組める環境が整い、心や生活習慣を整えるためにも非常に効果的なツールです。特に、秋の季節性うつの症状を和らげるために有効とされています。ヨガが効果的な理由を5つ、みていきましょう。
1. 呼吸法で心を安定させる
ヨガの呼吸法にはたくさんの種類がありますが、呼吸法により心と体をリラックスさせることができます。深い呼吸は、副交感神経を活性化させ、心を落ち着かせます。季節性うつにより不安感やストレスが増しているとき、この呼吸法を実践することで、気分がリセットされ、心の平静を取り戻すことができます。
- 効果的な呼吸法: 「ナディ・ショーダナ(片鼻呼吸)」は、精神の安定を促進し、リラクゼーションをもたらすため、秋の不安定な気分に特に効果的です。
2. 体を温め、エネルギーを高める
秋から冬にかけて気温が低下すると、体も冷えがちになり、エネルギーの低下が加速します。ヨガのポーズ(アーサナ)には、体を内側から温め、血流を促進する効果があります。体が温まると、気分が高まり、活動意欲も湧いてきます。
- 効果的なポーズ: 「太陽礼拝(スーリヤ・ナマスカーラ)」は、全身を活性化させ、体をしっかりと温める効果があります。朝に実践することで、エネルギーが増し、1日をポジティブにスタートできます。
3. 脳内ホルモンを整える
季節性うつでは、セロトニン(幸せホルモン)やメラトニン(睡眠ホルモン)のバランスが乱れがちです。ヨガの運動や瞑想は、これらのホルモンの分泌を正常化する効果があり、特にセロトニンの分泌を促進します。定期的にヨガを行うことで、気分が安定し、うつ症状が緩和されます。
- 効果的なポーズ: 「ブリッジポーズ(セッツバンダ・アーサナ)」は、胸を開き、心を軽くする効果があり、ホルモンバランスを整えます。
4. 心身のバランスを取り戻す
ヨガの実践では、心と体の調和を重視します。季節性うつによる感情の起伏や心の乱れを感じたとき、ヨガを通じて自己と向き合うことで、バランスを回復することができます。自分の呼吸や体の動きに意識を集中させることで、マインドフルネスが促進され、今この瞬間に集中する力が養われます。
- 効果的なポーズ: 「木のポーズ(ヴリクシャーサナ)」は、体のバランスを整えると同時に、心の安定を促します。日常のストレスを手放し、心の平穏を取り戻すのに最適です。
5. 気分をリフレッシュし、ポジティブな心を育む
ヨガはリラクゼーション効果だけでなく、内面的なポジティブなエネルギーを引き出します。特に、ポーズや瞑想を行うことで、日常生活でのネガティブな感情やストレスを手放し、リフレッシュすることができます。これは、季節性うつの時期に、気分転換として非常に有効です。
- 効果的なポーズ: 「ラクダのポーズ(ウシュトラ・アーサナ)」は胸を開き、心を解放する効果があります。落ち込んだ気分を明るくし、ポジティブなエネルギーを取り戻すのに最適です
おわりに
秋に感じるもの悲しさは、季節の変化や日照時間の減少、自然界の移ろいに対する私たちの感情反応が影響しています。この感情は決して否定的なものではなく、内面と向き合うための自然な過程とも言えます。季節のリズムに合わせて、心と体をケアし、秋の穏やかな時間をポジティブに過ごす方法を見つけることが大切です。
秋に起こりがちな季節性うつは、日照時間の減少や気温の変化によるホルモンバランスの乱れが原因で、気分の落ち込みやエネルギー不足を引き起こします。しかし、ヨガはその症状を和らげるための効果的な手段です。ヨガの呼吸法やポーズを取り入れることで、体を温め、ホルモンバランスを整え、心身のバランスを回復させることができます。自分のペースでヨガを実践し、秋のうつ症状を乗り越え、ポジティブで安定した日々を送りましょう。
胸を開くポーズ類は、上記に挙げた例以外にも様々な種類があり、クラスで随時行っています。胸を心地よく開ける身体となるヨガ。ぜひ、ご一緒しましょう♪