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2024/05/26 15:48

あなたは大丈夫?体が硬いと起こりうる5つの健康障害

あなたは大丈夫?体が硬いと起こりうる5つの健康障害

 

5月。今年は天候が日々めまぐるしく変わりますね。まるで梅雨時のような様相で体調を崩しやすい人も多いかもしれません。

 

さて健康を維持するためには切っても切れない「運動とカラダ」のお話を。ヨガを始めるきっかけに、

 

#体が硬いから

#体を柔らかくしたい

 

という理由を挙げる人も多くいらっしゃいます。ではなぜ体を柔らかくしたいと思ったのでしょうか?

 

「体が硬い=このままでは健康に良くない」 という想いがあるからですよね。その発想は大正解です!

体の柔軟性は健康の維持や病気の予防において、重要な役割を果たします。

体が硬いあなた、特に40代を過ぎてからはもう笑いごとでは済まなくなってきます。その理由をお伝えしましょう。

 

ヨガインストラクターとして、体の柔軟性が健康に与える重要性を日々実感しています。

 

体が硬いと、さまざまな病気や健康障害のリスクが高まることがあります。ここでは、体が硬いことによって起こりうる弊害や病気、それに対するヨガのメリットを5つご紹介します。

 

1. 腰痛

まず何といっても体が硬いと、腰の筋肉や関節に過度な負担がかかり、腰痛を引き起こしやすくなります。特にハムストリングスや腸腰筋が硬いと、骨盤の位置が不安定になり、腰椎に負担がかかります。

ヨガのメリットとお勧めポーズ:

  • 前屈のポーズ (Uttanasana): ハムストリングスを柔らかくし、腰の負担を軽減します。
  • ハトのポーズ (Kapotasana): 腸腰筋を伸ばし、骨盤の安定性を高めます。
  • キャットカウ (Marjaryasana-Bitilasana): 背骨の柔軟性を高め、腰痛の予防に効果的です。

キャット&カウのカウポーズ.png

 

2. 肩こり

肩や首の筋肉が硬いと、血行不良や神経圧迫が生じ、肩こりや首の痛みを引き起こします。特にデスクワークや長時間の運転をする人に多く見られます。

ヨガのメリットとお勧めポーズ:

  • 猫のポーズ (Marjaryasana) と牛のポーズ (Bitilasana): 背中や首の柔軟性を高め、肩こりを緩和します。
  • 鷲のポーズ (Garudasana): 肩周りの筋肉をほぐし、血行を促進します。
  • 子供のポーズ・チャイルドポーズ (Balasana): 全身をリラックスさせ、首と肩の緊張を緩和します。

 

3. 関節炎

関節の柔軟性が欠如すると、関節にかかる負荷が増し、関節炎のリスクが高まります。特に膝関節や股関節においては、柔軟性の欠如が痛みや炎症を引き起こすことがあります。

ヨガのメリットとお勧めポーズ

  • 半蓮華のポーズ (Ardha Padmasana): 股関節の柔軟性を高め、関節炎の予防に役立ちます。
  • 子供のポーズ・チャイルドポーズ (Balasana): 膝や股関節を優しく伸ばし、緊張を緩和します。
  • 橋のポーズ (Setu Bandhasana): 膝と股関節の柔軟性と強化を図ります。

チャイルドポーズ (2).png

 

4. 坐骨神経痛

体の硬さが原因で、坐骨神経が圧迫されると、腰から脚にかけての痛みやしびれを引き起こすことがあります。特に梨状筋が硬いと、この症状が出やすくなります。

ヨガのメリットとお勧めポーズ:

  • 鳩のポーズ (Eka Pada Rajakapotasana): 梨状筋を効果的に伸ばし、坐骨神経の圧迫を緩和します。
  • 橋のポーズ (Setu Bandhasana): 腰や臀部の筋肉を強化し、柔軟性を高めます。
  • スフィンクスのポーズ (Salamba Bhujangasana): 腰部の緊張を和らげ、坐骨神経痛を軽減します。

5. 高血圧

体の硬さが血行不良を引き起こすことがあり、その結果、高血圧のリスクが高まることがあります。特に首や肩の筋肉が硬いと、血流が悪くなりやすくなります。

高血圧を放置するということは、血管に強い圧力がかかり続けるということです。 すると血管が傷つき、硬く、もろくなる動脈硬化が進行します。 動脈硬化は、全身の血管で進行するため、心筋梗塞や脳卒中、あるいは眼底出血など、命を脅かしたり、QOLを低下させる疾患のリスクが高くなります。

 

高血圧症になると、脳出血をはじめ、脳梗塞、脳底部の動脈瘤の病気、くも膜下出血などをひきおこしやすくなります。 心肥大や冠状動脈硬化、狭心症、心筋梗塞などの危険な病気をおこしやすくなります。 高血圧が長期化すると、腎臓障害を併発しやしやすくなるなど様々な病気の原因に。

 

ヨガのメリットとお勧めポーズ:

  • 屍のポーズ (Savasana): 完全なリラクゼーションを促し、血圧を下げる効果があります。
  • 呼吸法 (Pranayama): 深呼吸や腹式呼吸を通じて、リラックスし、血圧を安定させます。
  • 椅子のポーズ (Utkatasana): 血流を促進し、全身の筋肉を強化します。

シャバアーサナ.png

まとめ

体が硬いことは、腰痛、肩こり、関節炎、坐骨神経痛、高血圧など、体の不調や病気のリスクを高めます。

 

これらの問題を予防するためには、日常的なヨガの練習を通じて体の柔軟性を保つことが重要です。

 

上に挙げたポーズはふだんのレッスンでもよく行っている、馴染みのあるポーズです。繰り返し行うこと、日常的に行うことで効果があります。自分の体の健康は、自分でしかつくれません。どうにかしたいと思っているあなたは、行動しましょう♪

 

柔軟性は競うものではなく、体が柔らかいことが別にスゴイわけでもなく、難しいポーズができることを突き詰める必要もなく。ただただ、あなたの体を守るために、今後起こりうるリスクから身を守るために、柔軟性を養うことはとても重要です。

 

 

ヨガは、単に体を柔らかくするだけでなく、心身のバランスを整え、健康全般に良い影響を与えます。

 

 

繰り返しますが、柔軟な体を維持することを心がけるだけで、未来は変わります。健康的で快適な生活を送りたい方。そうは言っても1人ではなかなか続けられないものなので、ぜひ一緒にヨガの時間を過ごしましょう。