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2020/07/06 21:25

心と体 Yogaコラム Vol.37 こんな時だからこそ。心のコントロールを。

心と体 Yogaコラム Vol.37 こんな時だからこそ。心のコントロールを。

大和市 南林間 Mellow-Yogaメローヨガです。

ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 

『ヨガは心の止滅である』

という有名なフレーズがあります。

ヨーガスートラというヨガの教典にヨガとは何かを定義してある文章です。

ヨガ手帳にも掲載されています。

ヨガ手帳をお持ちの方は後ろの方にこんなページがあります。

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心の動きを止める、鎮めること。この最終目的に至るための過程の一つとして、現在のレッスンで重きをおいているアーサナ(ポーズ)の練習があります。そして感覚や心の制御とういうのも同様に最終目的に至るための準備・練習の一つです。

 

ふだんのレッスンで行う様々なポーズでも、心や感覚を制御し、身体をコントロールする場面が多々あります。

 

例えば「前屈のポーズ」は身体を折り曲げ、頭を足に近づけるポーズではありません。足の付け根から折り曲げる、足の付け根を縮める(股関節を屈曲させる)ポーズと言えます。気持ちが先行して頭からいこうとすると骨盤が後傾したまま腰が必要以上に丸まったままで、本来曲げたいところが曲がりません。この「頭を足に近づけるんだ」という気持ちを抑え、足の付け根をしっかり縮めていくように身体や心を制御する必要があります。

 

 

先日、シルシャアーサナ (頭立ちのポーズ)ができるようになりたいという目的で遠方からお客様がいらしてくれました。10年ほど前、定期的にインストラクターの下で約1年ほど練習をしたそうです。その後も別のインストラクター等に教えてもらえる機会がある時は教えてもらい、細々と練習をしてきたそうです。支えてもらったり、壁に寄りかかったりなどで、残念ながらこの10年間、足を上げて自力でバランスを保ってキープするというのを達成することが出来なかったとのこと。

 

このポーズは心を制御する、身体を制御するという要素を最大限に活用する必要があります。頭を地面に着け逆立ちするという目に見えるゴール・見た目で想像しやすい形を一度忘れる必要があります。足を持ち上げるポーズでもなく、逆立ちをするポーズでもない。まず安定した土台をつくることに注力し、身体を制御し、心を制御するポーズです。心身をコントロールし安定した土台づくりの過程を最大限優先することが、結果的にゴールへの近道となります。

 

こちらのポーズはプライベートヨガにて行っていますのでご興味のある方はぜひ。(完成形まで達するにはその人の身体の使い方や背骨のライン、体幹部の使い方などによって要する日数は変わってきます)

 

心の制御、感覚や感情のコントロールというのは時に日常生活にも必要ですね。特に今のコロナ禍においてヨガのこの心に働きかける作用の重要性やメリットが再認識されています。

 

目に見えないリスクや不安感が大きく膨らむ時もあるでしょう。自分の力が及ばない、自分ではコントロールできない面が多々あると思います。思うようにいかない事、楽しみにしていたことを我慢したり、何かに耐えなければならない面もあると思います。

 

そんな時に、不安感に押しつぶされないように、自分の力ではどうにも出来ないことばかりに意識を傾け過ぎないようにするのは大事ですね。この現状で自分が出来ること・自分でコントロールできることにフォーカスする。自分以外の周りの人の事も考慮した優先事項を見極める。さらには頭を柔軟にし、考え方の方向転換をすることで、今まで見えていなかった景色が見えることもあるでしょう。

 

元に戻れない物事ばかりに目を向けず。落ち着いて建設的な考え方に意識を向ける。順応したり変化を加えながら進んでいったら新しい道筋を見つけることができるかもしれません。

 

不安感が大きく膨らんできた時はゆっくり呼吸しましょう。その自分の呼吸を丁寧に感じていると自然と呼吸が穏やかになり、心も安定してきます。

 

「ゆっくり呼吸を見つめる・感じる」たったこれだけのことで、本当に心が鎮まります。ゆっくり呼吸をする、一定のペースで呼吸をすることは様々な感情の制御・心をコントロールする近道でもあります。ご自宅でもぜひ。

 

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