夜な夜な作っています。

生クリームたっぷりのブリュレです。ただのプリンは人気が無いですが、ブリュレは売れます(笑)。

まだウララの余波があるのか、ちょくちょく電話がありますが、夜の営業は前日までの予約制になっています。予約を受けてからメニューを書き、仕入れ、仕込みをする事でいつ仕込みしたか分からないような食材を提供するのを避けています。今月も20件くらい断って人によってはもったいないと思うかも知れませんが、オープンした頃とは色々状況が違うのでご理解の程お願いします。

最近、ニュースや週刊誌でよく見かけますが、介護のためにやむをえず仕事を辞める人が多いようです。自分は逆に子供が小さいので、なかなか思うように仕事が出来ません。今回も流行りの感染結膜炎で保育園にも行けず、朝から病児保育に連れて行ってから店の準備です。何とかランチを終わらせて子供をお迎えに行ってから嫁が仕事から帰ってくるまで、仕込みどころか皿一枚片付けられません。嫁の晩飯と弁当を作って子供を寝かしつけてから仕込み開始が22時です。修行時代を思い出せば楽勝ですが、いかんせん体も頭も20代の頃とは勝手が違います。予約を取ったお客様に関しては仕込みが何時までかかろうが死んでもやりますが、今の状況ではあまり予約を受けられないのも現実です。年末も10名様のフルコースはお断りしました。パーティー料理なら一人でも出来ますが、フルコースとなると話が違います。この前も11名のフルコースを受けて嫁に泣きついて定時で帰って来てもらったものの、結局子供がギャン泣きして客席まで出てくる体たらく・・・。お客様は子育てを終えられた世代の女性ばかりだったので、笑顔で相手してもらいましたが自分の中では今年ぶっちぎりの反省大賞です。昔のラーメン屋じゃあるまいし、店の奥から子供が「まだお客さんいはるの？」に対し大将のお父さんが「もうすぐ帰らはるからな」みたいな最悪の会話(笑)。自分が一番嫌いな店に自分の店がなってしまっているのが、恥ずかしいやらイラつくやら・・・。売上を考えれば何でも受ければいいのでしょうが、せめて聞き分けが出来る4～5歳までは予約をセーブしないといけないと思いました。子供も嫁も悪いわけでは無く、安易に予約を入れた自分の甘さに腹が立ちます。

この前の統計学の教室は大盛況で、マンツーマンの相談なので1時間に1人しかさばけないのも大変そうでした。朝9時スタートで12時に前菜、蟹パスタ、コーヒーの休憩時間を挟んで夜22時までぶっ通し喋りっぱなし。その後急きょ一人追加で23時。声もかすれるような14時間相談にのった次の日も朝8時から10時まで相談した後に、別の場所でまた相談して東京に帰られたみたいです。別に聞き耳を立てていたわけでは無いですが、厨房にいればどうしても聞こえてくる話の内容は自信の無さです。先生がどう答えていたかまでは分かりませんが、自分は自ら体験、経験した事が自信になると思っています。若い人が自信が無いのはある意味当たり前で、特にデフレ時代でチャレンジすら出来なかったり、自ら体験しなくてもネット検索で何でも分かってしまう世代はある意味では不幸です。自分が何とか一人で店をやれているのも修行と言われる時間を経験したからで、祇園祭や大文字の忙しさに比べたらなんて事無いと思えるからです。自分がダメ出しをくらうなら誰がやっても無理くらいの自信が無いと、素人ならオーダーでパニックになって客に怒鳴り込まれて終わりです。オリンピックに出るようなスポーツ選手なら、若いうちからそのジャンルに関しては絶対の自信があるでしょうが、ほとんどの人間は社会人になってから覚える事が多いので自信が無くて当たり前です。そんなに悩まなくてもと思いますが、ただ話を聞いて欲しいカウンセリング的な人も多数いたとは思います。オーナーの自分の事も見てあげると言われましたが、流石に14時間喋った後の23時からお願いは出来ません。一つだけ質問させてもらったのが、誕生日が同じ人はどうなるのかと。男女でも違いがあると言われるので、それならビートたけしとおすぎとピーコはどうなるんだと(笑)。でもそれは周りの環境で変わるみたいで、同じ実力(運勢)を持ったゴルファーでも得意なコースや風向き、体調によって出る結果が異なると聞いて納得したようなしないような・・・。じゃあ誕生日関係ないやんと思う天邪鬼な自分です(笑)。