うちの店でオープンから三年勤めてくれたパートさんが退職されました。離職率の高いサービス業での三年は長いほうだと思います。オープンの立ち上げからいろんなアドバイスをもらい、助かった事も数え切れません｡新しく人を募集する事も考えましたが､当面は一人でやって見ようかと思っています｡あまりにも忙しくてお客様に迷惑がかかるようなら考えますが､いい人をさがすのはなかなか時間がかかるのは、三年前の面接で勉強済みです｡

最近飲食店など、携帯やタブレットで写真を撮る事をこう言うらしいです｡あまり面白く無いと思っているシェフやお店も多いと聞きますが､うちは特に何とも思っていません｡確かに店内やサービスの人間をパシャパシャ撮られたら気持ちのいいものではありませんが、料理の写真については何も問題は無いと思います。自分もたまに撮ったりしますが､その時は必ずサービスに聞いてからにしています｡ブログやツイッターにアップしたい気持ちも分かりますし、自分もインフォメのネタに色んな写真も載せますから｡もちろん､うちの店のホームページで他店の料理写真を載せる事はありませんが、一般の方なら目くじら立てる必要も無い気がします。ただ、少し食べてから写真を撮るのを思い出したのか、食べかけの料理写真をアップするのは辞めて欲しいです(笑)｡

店を始めて四年目に入りましたが、色んな人との出会いもあります。オープンキッチンでは無いですが、お客さんともたまに喋ったりします。業者さんとも色んな話しをしますが、やはりそれぞれの思い入れがあり、熱い気持ちが伝わって来ます｡二代目のボンボンと思われたくない無いから元旦しか休みを取らない社長や､企業する時に掲げた目標を超えるために寝る間も惜しんで働いているオーナーもいます。共通しているのは自分自身に厳しくもプライドがあり、夢を語るだけの努力を惜しんでいない人ばかりです｡そんな社長やオーナーと話せば話す程､電話勧誘の人間の薄っぺらさが際立ちます。ただ手当たり次第に電話するように指示されているのか、気持ちが何も伝わって来ません｡広告や車､家､ワインなどを契約した最後の決め手は、やはり相手の人柄が信用出来るかどうかでした｡もちろん会社自体の信用性もあっての話しです｡聞いたことも無い会社のよく分からないプランを､顔も見たこと無い人間から電話口で聞かされる店の立場にも立てないなら、契約が取れるはずもありません。小さい会社でも実績が無くても、熱い気持ちがあれば周りがその人のために動いてあげようという気持ちになると思います。自分も店を開く時に色んな人に助けてもらいました。商工会やハウスメーカー､地主､業者間の紹介､専門学校や大学の人事部､厨房器具､イベント､テレビ局など､人から人に繋がっての今があります。不躾に電話して｢いいプランがあるから俺に乗ったら儲かるで｣と言っても、お前誰やねんって普通ならなると思います。まずは自分が何でこれをやりたいかを説明しないと､会社に言わされているだけのセールスなら、友達と親戚を開拓すれば終わりでしょう。実際､車や生命保険とかよく聞く話しです｡もう少しベテランセールスマンから勉強し直してほしいですが､ネットや携帯ビジネスにはそんな人はいないのかな？色んな人とかかわって､福井を盛り上げたい､地域に貢献したい､本物を提供したい､これが自分の天職だと胸を張ってる人との会話を楽しむたびに、勉強不足のセールス電話が苦痛以外の何ものでもありません｡偉そうに言ってる自分自身も他のオーナーや社長に負けないように一生勉強だと思っていますし､調理師としてもオーナーとしても努力を惜しむつもりはありません。自分にプレッシャーをかけて､目標を高く持ち努力する、その繰り返しが人格として滲み出ると思っています｡だからもう電話をかけるのはやめてくださいネ(笑)｡

うちの店は子供が休みになる時期は､暇になる事が多いです｡仕込みや買い出しはいつものルーチンなのでこなしますが、定休日で時間があったので木なりのハッサクでジャムを作りました。正直めんどくさかったけど(笑)､自然食品を買うと値がはるので自作してみました。