オレンジジュース､バルサミコ酢､赤ワイン､ブイヨン等を煮詰め､鴨肉に絡めています。

手前が海老､奥がサーモンです。正月らしく紅白で金時人参と大根と一緒にマリネしています。

店は休みに入っていますが､色々付き合いもあり料理から離れられません｡1.5キロの肉をじっくりと煮るのは、ルクルーゼのような気密性の高い鍋が向いています。

営業の疲れがたまっていたのか、休み1日目は昼前まで寝転がってたまったテレビの録画を見ていました。昼からいつものカフェで週刊誌を読み漁り、帰ってまた寝てしまいました。夕方に子供を保育園に迎えに行き、ご飯、風呂、絵本読み聞かせしたらもう1日が終わりです。働くときは働いて、休む時はガッツリ休むのは自分の性格に合っています。サービス業に人が集まらない話はここで何回も書きましたが、昔みたいに正月1日、2日位は休みにしないと今はどこも元旦から営業しているので働く人も家族も大変です。最悪、コンビ二さえやっててくれれば、1日2日くらいは困らないと思いますが。家の前のスーパーも今日行ったお気に入りのカフェも、時間は短縮ですが年末年始関係なくやられるみたいです。行く方としては助かりますが、同じサービス業としてみると当分人不足は解消しないと思いました。年末の問い合わせも何件かありましたが、昨日で食材も売り切ってしまったので全部お断りしました。チキンレースから降りたくても降りられない大手が営業してくれていますし、自分のような個人店がやろうがやるまいが影響は無いでしょう。大晦日まで仕事して、良いお年をと言った8時間後に年賀状が届く前から出勤してあけおめなんてリーマンじゃありえません。調理師だけじゃ無く美容師やデパ地下なども同じで、やっぱりサービス業には人が集まらないのは仕方が無いと思います。本当に近い将来、レジ打ちやコンビニ店員などは人工知能のロボットがやっているかも知れません。うちの店もサービスにロボットをなんて話も、割と笑い話じゃないかも知れません。ワインセラー型変形ロボみたいな(笑)。普段はワインセラーで、お客さんが来たら手足が伸びて客席まで歩いてみたいな。飲み頃やお客様の好みを聞いた上でお勧めのワインをセレクトし、ネットから発注や在庫管理も人工知能で可能かも。右手にソムリエナイフ、左手にスクリューキャップ用のドリルみたいな(笑)。ソムリエの膨大な知識も人工知能の得意なところだと考えれば、将来ロボットソムリエを雇えば人件費もいらない時代が来るかも。セラーの環境が湿度が高いのでロボットが錆びたり、テイスティングで酸化したら逆に高くつくかも知れませんが(笑)。

昨日で今年の仕事も終わり、無事に正月を迎えられそうで安堵しています。今年は仕事はもちろんですが、プライベートも色々チャレンジ出来ました。芝生を張って見たのも初めてで、その後の管理も大変手間がかかる事も勉強しました。福井は大きな庭付きの家が多いので、最初から一部ワンポイントに芝生を張ってある庭が多いですが、ほとんどが手入れもされず伸び放題です。普通のサラリーマンの勤務では無理がありますが、自営業の自分には時間の自由が利く分向いています。芝刈り機でざっくり切った後に、這いつくばってハサミで毎日ツライチにするほどこだわっています。秋から春にかけてはやる事ないので、また3月から再開です。長年71キロをウロウロしていた体重を63.2キロの標準体重までダイエットしたのも今年4月頃からのチャレンジです。脂っこい食事を受け付けなくなってきた年齢も、ダイエットに成功した理由かも知れません。後はペン習字を勉強したのも今年です。保育園の連絡帳や店の領収書など、意外にまだまだ手書きする事も多いです。いざやってみると自分の書き順のいい加減さに情けなくなりました(笑)。ベビーやキッズ教室をやり始めたのもお客様の繋がりからで、継続は力とはよく言ったものです。今年は去年、一昨年より格差社会を感じた一年でした。年齢層によって希望の値段が違うのも、無理もないのかなとも思いました。スマホ代には7000円かけられても、ディナーには7000円かけられないのも分かります。特に福井は車社会で維持費やガソリン代もかかるし、年金世代のお客様とは外食にかけられる金銭が違っても当然だと思うようになりました。自分にも子供が出来ていないと多分ベビーやキッズ教室は受けていないと思います。実際、子連れで外食出来る店は限られていて、自分も家族で行く際はあそこはタバコ臭いとかお座敷が無いとか食べさす物が無いとかかなり悩みます。頑張っている若いお母さんに貸し切りの場所を提供したり、ランチを食べてリフレッシュしてもらうことが出来たらと考えられるようになりました。団体様の料理も一人で出来る範囲でやれているようです。自宅兼なので仕込みにかけられる時間はいくらでもあるので、真面目にやる事だけが一部の天才肌みたいな調理師に対抗出来る唯一の方法だと思っています。団体様の場合、自分の段取りの都合でほぼ決め打ちにさせてもらっているので、ある意味あたりさわりの無い料理になってしまいがちです。冒険しない分（出来ない分）美味しいと言われるのは当たり前で、決め打ちでまずい料理なら話にならないので気をはります。うちはワンフロアなので貸し切りに向いているようで、会議や教室の後に食事みたいなパターンも定着して来ました。一人につき駐車場1台、特にキッズやベビー教室はチャイルドシートの関係もあり、乗り合わせて来店と言う訳には行きません。13名様なら13台分の駐車場が必要で、そのあたりもうちの店の強みかと思います。親会社が水産業とか肉の卸売業とか、建築会社や結婚式場のバックがあるとか何か強みが無いとただ料理が美味いだけでは、原価、人件費、光熱費、テナント料など考えれば利益などあるはずもありません。利益を出そうとすればバックがある店よりしょっぱい料理になり、結局は閉めるはめになります。お客様からすれば親会社があるとか関係が無く、美味しい料理をリーズナブルな値段で食べれたらと思うと、自分の強みは人件費とテナント料が無い分原価をかけられる事だと再確認出来た一年でした。さあ、これから1週間夜な夜なワインを開けようかな(笑)。来年は1月5日火曜日のランチから営業になります。このインフォメはまた更新するかも知れません。