早いもので明日から6月になりますが、新しい生活スタイルに子供も大人も慣れてきた感じです。幼稚園は8時20分に起きて9時10分のバス待ちでしたが、今は7時半に集団登校なので6時半には起きるようにしています。慣れてしまえば朝は早いに越した事は無く、子供を送り出してから時間に余裕を持って仕事も出来るようになりました。この前小学2年生の子を持つお客様とも話をしていましたが、今の小学校は感染対策で不自由な事が多く子供が可愛そうですが、逆にコロナ前の学校生活を知らない1､2年生はまだマシだと。コロナ前の休み時間や給食時間を知っている3年生から上は、運動会や修学旅行も中止や県内へ変更など面白くない事ばかりのようです。外に出るときはマスクをするのが常識になっているうちの息子は、ある意味上級生に比べれば幸せなのかも知れません。そう考えればコロナ後に飲食店をオープンしているのを良く見かけますが、コロナ前を知らない分幸せなのか覚悟と勝算が違う気がします。自分が高度成長期やバブル時代に店をやっていなかったのと同じで、知らない方が幸せな事もあるような気がします。あの頃の売り上げや賑わいを知っている世代なら、オリンピックからオリンピックまでで調度キリが良いかと考えるのも納得です。夫婦でやっている街の中華屋さんなどが少なくなるのは時代ですが、ここ2､3年で大手チェーンもランチとディナーの間を閉めるようになっています。自分が良く食事に行っていた王将や大戸屋や西村カフェやサニーサイドなども、コロナのせいか従業員満足度なのか働き方改革なのかご飯が食べられなくなりました。自分みたいに仕事でランチ終わりで疲れて誰かが作ったご飯を食べたいと思った時は、大体15時過ぎでどこに行っても休憩時間になってしまいます。飲食業がこの世界から無くなることは無いでしょうが、24時間営業も少なくなり時代が一周したのかも知れません。

朝から良い天気で店の膝掛けやグラス用の布巾などを洗濯し、あちこち掃除をしたり漂白したり精力的に動く気になる気候です。裏のスウェーデンハウスの方もサーブボードを6枚手入れされていて、プロが道具を大事にするのはどんな仕事でも共通のようです。店を始めて10年になりますが最初に多めに準備したおかげで、たまに追加で必要なものを購入する程度で済んでいます。たまたま近くに業務用食器のショーエーがあるので、カタログで発注すれば納入後に店まで持ってきてくれるので助かります。平常営業しかしていない中で10万、20万の埋蔵金は出てきませんが、追加で欲しい食器程度の金額なら気分転換も兼ねて購入しています。デザインも奇をてらったような流行を避ければ割れない限り一生ものですし、箱は無いので店を辞めるときは誰かにあげれば良いかと思っています。石原裕次郎やデスラーが使うようなワイングラスも腐るほどありますが(笑)、こちらは箱に入ったまま未使用なので銭に困ればメルカリにでも出品しようと思います。以前うちの店をメルカリへ出す商品の写真撮影に時間貸しして欲しいと言われましたが、聞くと写真の撮り方一つで商品の売れ方が全然違うらしく、木の家に光が差し込んでバックにオリーブの木が映えるらしいです。結局話は宙ぶらりんのまま流れましたが、自分がメルカリを使う時は参考にさせて貰おうと思います。

すっかり更地になったようで、横の教会が綺麗に写っています。ここにはまた違う系列のホテルが建つそうで、コロナが落ち着けば一等地なのでまた賑わいを取り戻すと思います。

知り合いが昔一緒に働いていた職場の写真を送ってくれましたが、もうすっかり更地になったようでその写真も明日送ってくれるそうです。20代の頃の職場なので思い出深いのか急に写真が来て驚きましたが、実家の和菓子屋もすぐ目の前なので否が応でも目に入るのでしょう。根っからのぼんぼん育ちで良く説教させて貰いましたが(笑)、外での修行経験も重ね今ではすっかり良いお父さんになっていました。山科に家を買ったと聞き偶然うちと同じような値段でしたが、向こうは小切手の一括払いと聞き和菓子屋凄いなと感心したものです。大手のデパート売り場にも並んでいる有名な和菓子らしいですが、一人暮らししている時にうちへの手土産で持ってきても封を開けた事も無かったです。まだ自分も若く変なプライドもあったので、貰った瞬間に5階の窓から捨てていました(笑)。何もかも懐かしく写真一つで色んな事を思い出しますが、こいつとは変な縁があると言うか不思議な関係です。自分も子供の頃に錦の近くに住んでいたので聞いてみると小学校が同じだったり、御所や本能寺で遊んでいたのでどこかですれ違っていたのかも知れません。大人になってからもふらりと入った京都駅前の居酒屋のカウンターから厨房を覗くと、調理師でも無かったのに厨房で働いていてバッタリ目が合ったり・・。自分が一人暮らししていた山科に家を買ったのもそうですが、うちの兄貴の家も山科で割と近いのも変な感じです。しかし負の連鎖ならぬ正の連鎖なのか、こちらはまだ家のローンの金利分も払い切れていないのに世の中気持ちが良いくらい不公平です。隣の芝生はじゃ無いですが和菓子屋の何代目とかも苦労は多いようで、自分は自分で人を羨ましく思ったり妬んだりしないようにしたいものです。健康でそこそこ生活出来ていれば良いかと、ここで働いていた20代の頃には考えも及ばなかった事です。何年か前にこのホテルが閉まると聞き、京都旅行で一泊していつも提供する側だった朝食を客側として行けた事は良い思い出になっています。

勝山で採ってきたスナップえんどうと絹さやです。使いきるのに頭を使います。