最近はキレた時こう言うそうです（笑）。おこ、ゲキおこ、と怒り具合のランクがあるらしく、ゲキ怒プンプン丸は最上級らしいです。最近は怒りそうになったら、自分を客観的に見るようにして、おこぐらいで止めるようにしています。福井に来たばかりの頃は運転マナーの悪さや、家族経営のサービスなどにスーパーゲキ怒プンプン丸スリーでした（笑）。今は運転マナーの悪さも、バスや地下鉄など公共機関が無く、車に興味が無くても乗らざるを得ない環境もわかります。陸の孤島で人口が少なく、ナアナアみたいな家族経営になるのもわからない事もありません。自分がそれに染まる事はありませんが、人に自分の価値観を押し付けるのもまた問題です。怒る前になぜこの人はこんな行動をとるのか少しだけ考えれば、同じ怒るにしてもランクは下がっていくと思います。今はウチのお客様に迷惑がかかること以外はほとんど怒らなくなりました。自分でも年を重ねて丸くなったと思いますが、仕事への情熱ややりがいは失っていません。仕事にかかわる事は譲る事は出来ませんが、それ以外は福井県民の人間性の良さや、自然豊かな環境を楽しみたいと思っています。

自分も店をやっているから分かりますが、仕事は手を抜こうと思えばいくらでも抜けるし、その逆にかけようと思えばいくらでもかけられます。野菜やフルーツのカットの仕方や、食材のチョイス、下処理などもそうです。サービスへの教育や、掃除のやり具合もオーナーのやる気がもろに出ます。例えば近所のコンビニではこの暑さの中、「熱々おでんあります」ののぼりを出しっぱなしの店があります。実際店の中に入っても当然おでんがあるわけも無く、フランチャイズオーナーのやる気の無さがありありです。昨日のイタリアンの話しになりますが、昨日の店は後者のほうでした。1つ1つの仕事が丁寧で、派手さは無いですが奇をてらわないシェフの人柄と言うか、料理好きなのがビンビン伝わってきました。たぶん奥さんと若い調理師の4人でやっているみたいですが、対応も丁寧でウチの店も見習うところが多く勉強になりました。

人の腹具合というのはなかなか分からないもので、ウチは女性客が多いのに量が多いと言われる事があります。一昔前の日本のフレンチは皿にチョコチョコとあるだけで、何を食べたか分からない、食べた気がしないという事もよく聞きました。向こうのビストロではポムフリットやムール貝など、間違って注文したかと思う位アホみたいな量が出てきたりします。フルコースの前菜の生牡蠣が8個など嫌がらせかと思うほどでした（笑）。自分の店では食った気がしないなんて言われたくないので、付け合せの野菜などこれでもかという位付けています。デザートまで入らないとか、ドリンクが飲みきれないとか、パンが食べきれないとかの意見も聞きますが、完食してデザート（オプション）を食べてくれる人も多くいます。どちらに合わすかはオーナーの考え方次第という事になりますがこれが結構くせもので、少なめに出せばデザートの追加オーダーが入るかも知れないけど、食った気がしないと言われるのもイヤだし、かと言って食べきれない量を出して料理が戻って来たら味付けや火入れなど不手際がなかったか心配になるし・・・。自分が外食に行っても、後チョット食べたいこの位が調度いいわと思うときもあります。オーナーの考え方次第というのが店にもろに反映するので、やりがいがある分怖い面もあります。今のところ自分の考えとしては多めで行く事に変わりは無いですが、アンテナは常に張っていないとソッポ向かれる可能性もあるので、そのあたりは気をつけたいと思っています。

ホームページの店構えを見てもらえばわかる通り、ウチの店は小さい看板があるだけでパッと見ではやってるのかどうかもわかりません。メニュー的な案内も出していないので、本当に口コミだけでやっています。せめて前を通った人は何の店かわかるようにしないとは常に思っています。ただ、ランチやってますみたいなのぼりを立てるのはイヤなので、今現在建築メーカーと相談中です。あまり壁に穴を開けるのも気が向きませんが、値段も分からない店に入るのも勇気がいる事なので、前向きに検討しています。