うちの店は土足厳禁なので基本ベビーカーのお客様はお断りしていますが、どうしてもこの店で食べたいと言われる方もおられます。数ある店の中でそこまで言ってもらえるのは自分としてもイヤでは無いので、下にマットのようなものを敷いて対応させてもらっています。食事中ずっと子供を抱っこしているのも辛いだろうし、本当は預けてきて欲しいところもありますが、そうも行かないのもわかります。ただ12席の狭い店なのであまりウエルカムで無いのも率直な気持ちです。子供の集中力が大人より劣るのは当たり前ですし、間が持たないのもここ2年半店をやってみて分かっています。5～6才になると親御さんが食事マナーを教える意味もあるのか、賢くきちんと座っている子が多いですが、乳幼児にそれを求めるのは無理な話しです。オーナーの考え方で決まるルールとは言え、気を付けないとお客様を限定しすぎるのはあまり良いことではありません。コンセプトは崩さずに、対応出来るところは臨機応変にしたいと思っています。

1年ほど前から夜の営業は前日までの予約制にしました。それが返ってお客様が遠慮される事になっているのが恐縮です。二人だけのためにわざわざ店を開けてもらって申し訳無いと言われる方もいますが、まるで逆です。夜は基本自分一人でやっていますので、予約を入れても一組か二組がマックスです。あまり入りすぎてもまともな料理が出せないので、自分の都合でお客様に気を使わせて入る事が申し訳ないです。前日までに予約さえしていただければ一人でも二人でも店を開けますので、お気を使わずにおこしいただければ幸いです。

アジが安かったのでエスカべッシュにしました。酢を白ワインヴィネガーを使わないとか、隠し味に和の調味料を入れたり、日本人の口に合うように工夫しています。あまりやりすぎると南蛮漬けになってしまうので、さじ加減が必要です(笑)。

7月に入り野菜やハーブがすくすく育ってきました。シシトウ、ミント、イタパセ、タイム、ローズマリー、ラディッシュ、茄子、キュウリなど。朝一番の取れたて野菜を、さっそく今日のランチで使う予定です。

いい訳ばかりしている人間や、時代や環境のせいにして自分の努力不足を棚にあげている人間が嫌いです。自分も40半ばになり、付き合いを続けている人間は実際選んでいます。しかし実の両親しかり、妻の両親しかり、兄弟しかり・・・。話しを聞いていても時代、環境、お金、世間体、姑、小姑、長男など色々ですが、自分からしたら何を言っても所詮言い訳です。レストランを予約したのに席が無いなどありえないですし、急にぎっくり腰になったとか、オーブンの調子が悪いから料理が出なかったと言う理由は、いくらしたところでただのいい訳でお客様には何の関係も無いからです。プライドがあれば責任ある行動が取れるはずですが、いざ家庭内の事になるとそうも行かないみたいです。大学に行きたいなら60過ぎてからでも行けばいいし、旦那の親の面倒を見るのがイヤなら施設に入れるか離婚すればいいし、姑や小姑にイヤミを言われるなら、言われない位完璧にこなせばいいだけの事です。ニートの長男がイヤなら家賃と食費を入れさすようにすればいいし。結局自分が何をアドバイスしても言い訳する人間は、何故自分が行動を起こさないかのいい訳をさらにかぶせてきます。自分自身が動けない理由を何か（誰か）のせいにしてきます。｢お前は冷酷な人間だ。」とか、「どうせ私は打開力の無い人間です。」みたいに逆ギレとも開き直りとも取れるいい訳をする輩もいます。前にも書いたコックの先輩などは性格はゲスの極みで最低だと書きましたが（笑）、料理のセンスや生き様は尊敬しています。他で店をやっている知り合いも、暇だ、暇だとぼやいてはいますが、そこからどうすればお客さんが入ってくれるかを常に考えていて、いい訳したり、人のせいにしたりしません。店をオープンさせたのも、立地条件も、コンセプトも本人が決定した事ですし、全責任を自分がかぶる覚悟があるからです。そこまでの覚悟と努力があって初めてグチってもいいと思います。グチる権利のある人間はその物事に対して死ぬ程努力して、全責任を取る覚悟のある人間だけだと思います。もちろん店にお客さんが少ないのは死活問題になるので、家庭内の問題とは違うかもしれませんが・・・。何も変わろうとせずに、配偶者や周りのせいにする人間を尊敬することは、自分には一生無理だと思います。本当に時間の無駄だと思いました。もう3時です（笑）。