８名様の適正人数なので、パスタはぺペロンとトマトの２種類作ろうと思います。ぺペロンに使う豚肉は、ニンニク、白ワイン、タイム、塩コショウで３日ほどマリネして、ソーセージのような熟成効果を出しています。トマトソースもイタリアンの奴に教わったやり方が簡単で、その分違う仕込みに時間が割けます。他の食材や技法も書き出せばキリがありませんが、カルパッチョも昆布やトマトでマリネしたり、パプリカ、白ワインビネガー、ディル、コアントローなど適材適所で地味に効かせてあります。中華料理でエビを洗う時は塩、粉、水を入れ揉むように洗ったり、和食では鯛に塩をして、10分してから出て来た水分を拭いてクセを抜いたりしますが、フレンチではあまり聞いたことがありません（勉強不足かも？）。海に囲まれた島国と内陸部が多い国なら当然技法も変わりますが、やってみてそれで前の技法より美味しくなれば、ジャンルは関係なくそれがベストなテクニックだと思います。

この前、珍しく嫁と時間があったので、男一人では行きにくい店にランチに行って来ました。あんまり詳しく書くと狭い福井ではすぐに分かってしまうのであれですが、デパ地下のお惣菜のようなディスプレイから、好きなサラダ、ガルニ、メインを選べるスタイルでした。ご飯とドリンクバーが付いて税込1080円はかなりお得で、ほぼ満席ですが男は自分一人でした。量的には控えめで、女性に人気のあるのもうなずけます。テイクアウトや結婚式の二次会などでも使いやすそうで、以前一緒に働いていた子がオープン当時はいましたが、今は新しく駅ビル内にも違うスタイルの店が出来たので、もしかしたらそちらで責任者でやっているのかも知れません。一緒に新幹線で湯布院まで行き、地鶏やホテルイタリアンを食べ歩いたり、博多で馬刺しや屋台巡りをしたのももう８～９年位前の話です。スパークリングから始まってバルバレスコにバローロにと良く飲んだものですが、食べ歩きや専門書などの予算も惜しまずに本当によく勉強している子で年下ながら感心しました。変則勤務の仕事をしながら高級焼き肉店や中央市場の魚屋でバイトして、睡眠3時間程でケロッとしていたのを覚えています。自分が前の職場を辞めて店をオープンする時も、うちの店を見に来て色んな質問攻めをして帰りました。その子も退職する時に勝山で居酒屋をやりたいと言っていましたが、まだ若いからもっと経験を積んでからでも遅くないとだけ、アドバイスでは無いですが言っておきました。今の職場の系列店にスカウトされて責任者として頑張っているみたいですが、この前聞いたら「70日間休んでません、今現在記録更新中です。」って笑っていました。ブラックじゃコンプライアンスじゃうるさい中、自主的に自分を厳しい環境に置ける前向きなバカは大好きです(笑)。

平日のディナータイムのレストランって、どこが流行っているのか探すことがあります。居酒屋や焼き鳥の秋吉などは平日でもよく賑わっているのは、外から見ても車の数などで分かります。つい先日も子供と二人でパスタを食べにレストランへ入ると、平日の夜はパスタは出来ないと言われ、以前一人で来た時はそんな事は無かったような記憶があります。結局お子様ランチを頼みましたが、そっちの方が手間がかかって悪い気がしました。結局食べもしない焼き菓子をわし掴みで買う事にしましたが、たまたまレストランのオーナーで隣の調理師学校の会長がいて、うちの子供にお菓子をプレゼントしてもらい余計に恐縮でした。それでも子供は麺が食べられると聞かされていたので「ちゅるちゅる、ラーメン」を連呼して収まりが付かず(笑)、家でパスタを作る羽目になりました。アイドルタイムも食事は出来なくなっていたので、平日は多分調理師を減らして営業しているような気がしました。どこかに景気のいい話はないものかと思います。消費税延期で喜んでいる自分ですが、増税しないと社会保障や保育園にあてる予算が無いみたいに脅されるのも違う気がします。節約して切り詰めて、どうしようもないなら増税すればいいとは思いますが、消費税率を上げるのは逆効果になる気がします。マインドと言うか気持ちと言うか、毎日のスーパーの買い物でズシリと増税感を感じてしまいます。たまの贅沢品みたいな、もう少し違うところから違う形で財源を探した方が良いような気がしますが、具体的に何かと言われても自分の脳からは何にも出て来ません(笑)。

新幹線の時も思いましたが、いつもは北陸三県ってくくられる福井への仕打ちが酷い(笑)。内容はまだ見ていませんが、表紙には富山と石川(金沢)だけ書いてあります。敷居の高い店だけでは無くビブフルマンも兼ねているらしいので、リーズナブルで丁寧な仕事をしている店は福井にもたくさんあります。うちの店がどうこうじゃ無くて福井にも来てくれたのか、最初から調査対象にも入っていなかったのが気になります。福井じゃアジア以外の外国人をほとんど見かけないので、覆面調査員が来たらバレバレですが(笑)。うちの店も5年やっていて外国人を連れて来た日本人って去年1組だけですし、まあ、まさかあのお客様が・・・なんて事は無いとは思いますが。

久しぶりに雑誌の掲載依頼が来ましたが、あまり考えもせずに即決で断りました。以前載せたことのある雑誌なのでデーターが残っていたのか、電話してきた担当者のタドタドしさが初々しいです(笑)。多分上司から電話営業しろと言われてやっているんでしょうが、辞めた前の担当者が明るい子で印象的だっただけに、どの業界も厳しいなと感じました。