プリンス、マルセイユ、アンデス、アールスと、時期ごとに出荷が変わるようです。あわら市は土壌や気候がメロンに向いているのか、昔ホテルで出していた高級メロンにも負けない位美味しく感じます。もちろん、生産者の腕や手間暇をかけた仕事量の影響もあると思います。

今年の庭のブルーベリーは不作で、肥料もあげたのに全く身を付けません。たまに摘まむのを楽しみにしていましたが、今年はどうやら虫か何かにやられたみたいです。福井のブルーベリーは甘くて美味しいい生産者が多いですが、お値段もそこそこなのでランチには使いにくいところはあります。今日の4800円のフルコースなら、遠慮なく使えます。夜はコースで貸し切りですが、ランチタイムはまだ空きがあります。

昨日の料理はオハナ絆のフェイスブックに載っているようです。自分ではなかなか写真を撮る余裕も無いし、調理師が今から出す料理を写真に撮るのも間違っている気がします。仕込みの途中やあらかじめ盛り付けた前菜などはセーフだとは思いますが。今回は当日のキャンセルが多く思っていた感じではありませんでしたが、子供ありきの集まりなので仕方が無い面もあります。テイクアウトで買い取りますと言われたので、性格上もちろん断りました(笑)。気を使われるのがイヤなのもありますが、料理は盛り付けも大事ですし、ココット・ロンドの演出で味も2割増しみたいな部分もあります。蓋を開けた瞬間のハーブの香りと見た目は、テイクアウトの容器で食べるのとは違います。衛生面でもこの時期はリスクがあるので、テイクアウトは丁寧にお断りしました。食材は回せる物は回して、後は子供の晩飯にでも出します。天然真鯛に自家製ツナに、うちのガキは口がこえて仕方ありません(笑)。

今日の福井は雨もほとんど降らず、お客様も足元が悪くなくて良かったです。子供を連れて、傘さしてまでランチは大変ですし。テレビで見るだけですが、九州の雨の降り方はまるで亜熱帯のスコールです。そう言えば去年の今頃も大雨で、宮崎から芝生を取り寄せるのに影響が出たのを覚えています。福井も10年ほど前に豪雨がありましたし、どこにいても他人事ではありません。

最近オハナのランチはワンプレートの形で出していましたが、明日はドゥプラにしようと思います。理由は単純に飽きたからですが(笑)、内容的にはどちらも同じです。盛り付けやお皿が変わるだけですが、見た目が大事なのは人も料理も同じです。もちろん、中身があっての外見なので手は抜きません。前菜は自家製ツナとカリカリベーコンのニース風サラダ。トマト、タプナード、インゲン豆、アンディーブ、新ジャガイモ、ゆで卵等々です。フレンチドレッシングも当然手作りしています。野菜も勝山で採れたもので、店で使える物は優先して使っています。メインは真鯛、有頭エビ、ホタテ、あさりのブレゼ、アクアパッツア風です。ココット・ロンドでまとめて作る事で余計な水分を使わず、普通のナベで作るより素材の味が生きてきます。ハーブのイタパセ、ローズマリー、タイム、バジル、ミントは庭で栽培したものです。デザートはさがほのかの自家製いちごアイスです。ベリーのソースも自家製ですが、何でもかんでも自家製なので、かえって書くのがめんどくさくなる時があります。最近は業務用のローストビーフをスライスしただけのランチが流行っていますが、(業務用のロービをを使用したこだわりのランチ)って書かないのはなんかズルい気がします(笑)。肝心のそこは隠すんだと思うと、オーナーの料理への思いが透けて見えます。