店を始めて丸六年、7年目に突入すると同時に40代最後の歳になりました。まだ1年ありますが40代は良い事ばかりでした。若いときに比べて考え方を少し変えたのが良かったのかも知れません。思い込みが強くて良い意味では職人気質、悪く言えば融通が利かないワガママな人間です。自分が食事に行くときは、入店は予約の時間の2分前。遅いのは論外ですが早いのもダメで、店の場所が分からないときは今なら食べログでチェック。ネットが無い時代は、市内なら前日に店の前まで下見に行くくらいの人間でした(笑)。自分で店を始めてから、予約のブッチや30分遅刻など当たり前にいるのに驚いて、嫁に聞いてみると色んな人間がいるから世の中面白いんだと。シンプルに自分の考えを人に押し付けない事が、イライラしたりストレスを感じない生き方になるとアドバイスをもらいました。確かにイラついている人間の店に食事に行きたくないし、怒りが怒りを呼ぶのか、イラつかないようにする事で色んな事が好転するようになった気がします。適当でいい加減な性格の調理師の料理は食べたくありませんが、逆に暑苦しい思いを込められてもたかだか一度の食事です。仕込みや調理に関しては今まで通りワガママで行きますが、接客に関しては肩ひじを張らずにやっていけそうです。

また一人で10人ですが、最近当たり前になっているので気を引き締めてかかります。

月曜日は祭日でも定休日のままです。逆に保育園が休みなので、子供と遊んでやらないといけません。遊ぶときは遊んで、仕事はフルでやるのが自分の性格には合っています。今日は一日料理の事は考えずに子供と遊んでやろうと思います。

昨日はランチを終わらせてから子供の鯉のぼりや兜を見に、おもちゃ売り場を色々まわって来ました。お金の出どころは嫁の親なので初孫のためにと気持ちは分かりますが、実際値段を見てビックリしました。３万から５万なら安い方で、10万オーバーも普通にあります。子供や孫の健やかな成長を願ってとか何とかありますが、横には500円や1,000円の鯉のぼりもあります。こんなものは孫のためならお金は惜しまない、ジジババの良心に付け込んだ新手の詐欺です(笑)。子供に聞いても要らんと言うし、一台400円のトミカの車で大喜びでした。ジジババには鯉のぼりや兜を買い与えるなら、百科事典や習い事にお金を使ってほしいと伝えておきました。経済をまわす意味では団塊世代のお金を出したいのは分かりますが、あんな値段設定はダメです。もやし業者や豆腐業者が10円単位の仕事をしているのに、弱みに付け込む商売は本当にハラがたちます。マンション住まいなら当然大きなポールもたてられませんが、じゃあマンション住まいの子供が家持ち土地持ちの子供より不健康に育つのかと問いたいです。うちは庭もポールもあるし、大きな鯉のぼりをたてられる条件は満たしていますが絶対にやりません。それで子供が健康に育たなくても、あの時鯉のぼりを用意しなかったからとかならないので。人の良心や不安に付け込んだ商売に加担する気はありません。