高校生の頃からアルバイトで皿洗いをしていましたが、観光地の京都では忙しい時期がはっきりしています。正月、花見、祇園祭、大文字、紅葉の時期がそれで、どこに店舗があるかで多少の変化はあるものの、中心部にいれば大体鬼のような忙しさに見舞われます。特に祇園祭の宵山と大文字焼きは強烈で、今となっては若いから出来た仕事量だと思い出します。それでも忙しさを経験しているおかげで気持ちに余裕が生まれ、今はどれだけ忙しくなっても慌てたりあせって失敗する事はありません。忙しくなるとオーダーを間違えたり料理をこぼして作り直したりと、いらぬ仕事が増え返って落ち着いて仕事をした方が早くこなせます。若い時は単純に技術や経験が足りなかったり、先輩からケツを叩かれ緊張から手がこわばりでうまくいかなかったり・・。この時期になるとあの頃の忙しさを懐かしく思い出しますが、今は貴重な経験が出来て良かったと素直に思っています。

店の中から見える森田の花火大会が、久しぶりに開催されるらしく先週は雨で中止でしたが今週はどうやらありそうです。去年一昨年はコロナコロナでその前の年は2週連続の雨で、久しぶりの森田花火を楽しみにしています。密にならなければと今年はあちこちで祭りが戻って来ていますが、医療ひっ迫さえ無ければコロナ前の世界と変わらない気がします。ヨーロッパやアメリカではワクチンパスポート等も撤廃され観光客が戻っていますが、日本はビザや団体ツアー限定や外でもマスク着用の徹底などピント外れの対策が観光客を遠のけているみたいです。正直福井にはあまり関係の無い外国人観光客ですが、国内旅行は今年は大分戻っているようです。

世間一般では今日からお盆休みだそうですが、今までの自分なら生活に全く変化は無く、淡々と仕事をして月曜日に休むだけでした。子供がいるとそう言う訳にもいかず、学童が休みで子供もお盆休みに入ります。今年は移動制限も無いので岐阜から姪っ子が来るのか来ないのか、抗原検査さえしていれば問題は無いとは思いますがどちらにしても勝山集合なので自分には関係ありません。今年は日の並びが悪いのか嫁もほぼ仕事でお盆はゆっくりと言うより、ただの週末みたいな感覚で自分も捉えています。コロナで出かける場所も限られ密は怖いし、かと言って京都に帰る気にもならずまた筋トレか海に足だけ付けに行くか位で終わりそうです。バカボンのパパを超え波平さんに並び、もう何度目の夏かと数えてみると沖田艦長と同じ54歳です。あの白ひげの貫禄ぶりは自分には微塵もありませんが、18歳の夏が3周目と考えれば何故か全て上手くやれる気がします(笑)。

朝から抜け落ちた銀歯を歯医者で詰めてもらい、今から昼の営業の段取りにかかります。今日の福井は曇り空で、湿度はエグいですが灼熱よりは体は楽です。

大雨の中でも外気が38度あっても換気しろと、お上が机上の空論で言うのは簡単ですが、実際末端の人間はお客様にお伺いを立ててからの行動になります。1時間経過したら5分換気しますと窓を開けますが、熱波のような空気が厨房の方まで来るのがわかります。2回目ともなるとまるで帰れと催促された気になるのか、アヤが付いたと言うか興ざめしたと言うか、そろそろ帰ろうかとのきっかけになってしまいます。こちらとしてもわざわざクーラーで冷やした部屋の窓を開け、冷気を全部逃して高い電気代を払い何をやっているやら分かったものではありません。イライラするので衝動買いでダイソンをもう一台購入しましたが、換気はしながらもフル稼働でコロナとの共存です。