今しがた予約のお客様のデザートまで出し終えて、ガトーショコラを1台オーブンに放り込んだところです。今週末の24日の日曜日は少しだけ早めに閉めさせていただきます。いつもは14時半～15時あたりで閉めていますが、この日だけ14時に閉めさせていただきます。14時半から以前も2回ほどやらせてもらったスウェーデンハウスの食事会があり、そのスタンバイで少し間を開けさてていただきます。以前は確かクラブハウスサンドとハムサンドにデザート盛り合わせとドリンクチョイスでしたが、今回はデザートとドリンクのみなので少し楽かも知れません。今のところ12～16名様くらいなので、そのつもりで仕込みと段取りをしています。その後いつも挨拶して何故スウェーデンハウスに決めたのか、今から購入を検討されている皆様に質問攻めにあいます(笑)。正直に言えば自分は食べ歩きや料理にしか興味の無い人間だったので、家の性能なんて考えた事もありませんでした。知ったところで京都にいた頃は建てられる予算も無く、実際土地でも持っていないと予算オーバーで無理だと思います。幸いな事に福井は土地が安いのでその分上物に予算を回せるので、普通に働いていれば全然購入出来る範囲内です。性能に関しては自分が説明する必要はありませんが、自分は別に回し者でも無いので聞かれたなら好きな事は喋らせてもらおうと思います。もうすぐ10年になりますがパイン材の床やウッドデッキなど味が出て来て、外構もますます良い感じになって来ています。うちの周りは中核市計画の影響で後から30軒以上新築の家が建っていますが、結露で壁紙を張り替えたり駐車場のコンクリートを手直ししたりと色々あるようです。いずれも2回あった消費税増税の駆け込みなのか突貫で出来た家で、やはり一生の買い物はじっくり考えて買わないと返って損をします。うちの購入の決め手は嫁の知り合いの口コミで、最初から決め打ちで他所のハウスメーカーは考えていませんでした。木の家なのでメンテナンスが大変ですが、それが苦にならない人には良い家だと思います。寒さ暑さや花粉やカビの対策も良いですが、何より防音が効いていて静かなのが一番ストレスになりません。騒音問題で喧嘩になったりご近所トラブルになるニュースは良く聞きますが、うちは静かでまるで関係の無い話です。外の音が聞こえないと言う事はその逆もありで、店の中でいくら騒ごうがこちらの声も外に漏れないので助かります。体が動くまでは店をやって、辞めたらカラオケか麻雀で夜な夜な遊ぶ予定です(笑)。

自分は全く違いますが、人付き合いが上手で顔の広い人は素直に尊敬します。そういう方が店の常連さんになってもらえると店としては強く、紹介からまた紹介とどんどん広がっていきます。もちろんサービスや料理がダメではお話になりませんが、料理の味や店の清掃や接客態度など気を張りながらも、店をやれている事を楽しみながら仕事をしています。誰々さんから紹介されて電話しましたと聞くと、店をやれているなと少し嬉しく思える瞬間です。

ピクルス、玉ねぎドレッシング、ラタトゥイユ、キッシュ生地と具のソテー。キッシュは1日寝かせて明日焼きますが、定休日でも仕事出来るのが自宅兼の良いところです。これで1時間くらいかかります。

朝からハンバーグを作っています。これも冷凍物やチルドなど業務用は色々あり、試食も何十種類もして来ましたが・・。原価と添加物などの安全面と肝心の味の3つを考えると、どれも手作りを辞める理由にならないので真面目に作っています。子供の頃にレストランに行って食べたハンバーグは、今のファミレスのそれとは比較にもなりません。高校生になりそのレストランで皿洗いから入りましたが、ハンバーグはもちろん、デミグラスやマヨネーズや牛タンシチューやランチのフライものまで全部手作りでした。丸のままの牛タンを初めて見た高校生は、先輩からイルカの頭の煮込みだと言われビビッていたのも良い思い出です(笑)。

知り合いの知り合いから相談があり、お店を開店したいけどどうしたものかと。ホテル勤めで10年いたものの、拘束時間や待遇面で病院調理に行ったは良いが、刺激物やアレルギーなど制約も多く自分の思う通りの料理が出来ないと。現状の職場に嫌気がさし、独立して自分の好きに料理を作りたいなら辞めておけとアドバイスしています。何故なら店を出したところで原価ありきの料理になるので、自己満なら趣味で週末にホームパーティーで存分に腕を振るいインスタにでも上げればと冷たいアドバイスです。逆に洋食店を来年開業すると決めた上で色々聞きたいなら、それは全力で応援しますし自分の出来ることなら何でも手伝うつもりです。店をオープンしても3年で半分、5年で8割が無くなると言われている飲食業界です。今あるタピオカ店も来年にはどうなっているか分かったものではありません。流行っている時にガッツリ稼いでブームと共に去るスタイルと違い、嫁と子供がいて人生かけてするなら相当の覚悟が必要です。昔と違いネットでは勝手に点数を付けられ、匿名で言いたい放題の状態です。店側がストレスになった事を書きこめばたちまち炎上で、自分はネットの評価を見るのはここ8年以上辞めています。それに加えて人口減少や消費税や年金不安、食材原価や運送費の高騰に若者の節約志向などあまり明るい未来とも思えません。そんな中でも愚直に料理を作り続ける真面目な一面と、ネットの誹謗中傷や坊主(客足ゼロ)の日にまあ良いかと思える気楽な一面も必要になります。前半は当たり前の話ですが、後半は正直自己資金に余裕があれば気持ちも楽になります。余裕が無いと目先の利益に走ってメニューをコロコロ変えたり、店の雰囲気を変えすぎて付き始めた常連さんまで逃す迷走状態になります。少なくても1年間は収入0でも家族が生活出来るだけの自己資金があった方が良く、金銭面で余裕が無いとそれこそ原価を削り作りたかった料理も作れなくなります。ネットの声に関してはまともに受ける必要は無く、色んな意見を持っている人がいるなと思えれば良いし、自分みたいにイラチなら見ない方が穏やかに生活出来ます(笑)。自分の料理の腕に自信があるのは良いですが、反面お客様の求めるものも考える柔軟さも必要になります。どちらか極端な性格では勤まらず、肩肘張らずに気合いを入れないと長続きしないと思います。人間力を磨くために最近またアニマックスで男塾を見ていますが、子供に男塾に入るかと聞くとフリーズしてこちらを見ています(笑)。写真はハンバーグ用のオニオンソテーです。冷凍物も市販されていますが、国産は高く修羅の国のは安全面で怖いので使いません。結局嫁の実家で採れた玉ねぎで真面目に仕込んでいます。その方が安くて美味しくてしかも安全ですし、自分が少し頑張れば良いだけですから。