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2019-11-15 07:54:00
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知り合いの知り合いから相談があり、お店を開店したいけどどうしたものかと。ホテル勤めで10年いたものの、拘束時間や待遇面で病院調理に行ったは良いが、刺激物やアレルギーなど制約も多く自分の思う通りの料理が出来ないと。現状の職場に嫌気がさし、独立して自分の好きに料理を作りたいなら辞めておけとアドバイスしています。何故なら店を出したところで原価ありきの料理になるので、自己満なら趣味で週末にホームパーティーで存分に腕を振るいインスタにでも上げればと冷たいアドバイスです。逆に洋食店を来年開業すると決めた上で色々聞きたいなら、それは全力で応援しますし自分の出来ることなら何でも手伝うつもりです。店をオープンしても3年で半分、5年で8割が無くなると言われている飲食業界です。今あるタピオカ店も来年にはどうなっているか分かったものではありません。流行っている時にガッツリ稼いでブームと共に去るスタイルと違い、嫁と子供がいて人生かけてするなら相当の覚悟が必要です。昔と違いネットでは勝手に点数を付けられ、匿名で言いたい放題の状態です。店側がストレスになった事を書きこめばたちまち炎上で、自分はネットの評価を見るのはここ8年以上辞めています。それに加えて人口減少や消費税や年金不安、食材原価や運送費の高騰に若者の節約志向などあまり明るい未来とも思えません。そんな中でも愚直に料理を作り続ける真面目な一面と、ネットの誹謗中傷や坊主(客足ゼロ)の日にまあ良いかと思える気楽な一面も必要になります。前半は当たり前の話ですが、後半は正直自己資金に余裕があれば気持ちも楽になります。余裕が無いと目先の利益に走ってメニューをコロコロ変えたり、店の雰囲気を変えすぎて付き始めた常連さんまで逃す迷走状態になります。少なくても1年間は収入0でも家族が生活出来るだけの自己資金があった方が良く、金銭面で余裕が無いとそれこそ原価を削り作りたかった料理も作れなくなります。ネットの声に関してはまともに受ける必要は無く、色んな意見を持っている人がいるなと思えれば良いし、自分みたいにイラチなら見ない方が穏やかに生活出来ます(笑)。自分の料理の腕に自信があるのは良いですが、反面お客様の求めるものも考える柔軟さも必要になります。どちらか極端な性格では勤まらず、肩肘張らずに気合いを入れないと長続きしないと思います。人間力を磨くために最近またアニマックスで男塾を見ていますが、子供に男塾に入るかと聞くとフリーズしてこちらを見ています(笑)。写真はハンバーグ用のオニオンソテーです。冷凍物も市販されていますが、国産は高く修羅の国のは安全面で怖いので使いません。結局嫁の実家で採れた玉ねぎで真面目に仕込んでいます。その方が安くて美味しくてしかも安全ですし、自分が少し頑張れば良いだけですから。