子供を学校に送り出し、今からランチの準備に入ります。その前に華を活けてみせる35年目の余裕(笑)。もちろん何かしらやらかせば即ヤメする覚悟があっての余裕ですが、コロナ対策、衛生上のチェック、食材の管理などオーナーの仕事は多岐に渡ります。今更人に使われるのが我慢出来ない性格なのは自分が一番良く理解しているので、やる事はいっぱいありますがノンストレスで楽しく仕事が出来ています。今は福割りの設定を早くしないといけないのですが、パソコン作業はどうも苦手です。県庁に直接電話をかけるのも時代についていけないジジイを認めるみたいで、どうにかこうにか時代にしがみついて行こうと思っています。

今日はまだ空きがあります。

元々関西に住んでいた関係で滋賀の営業所にワインの担当者がいますが、福井に支社は無いので石川の支社から電話やカタログのポスティングがあります。縄張りじゃ無いですが御法度だろうと乗り換える気持ちもありませんし、そもそもここで買うワインを店で出せる価格帯に落とし込めないので結局付き合いで個人買いばかりです。普段店に載せているワインリストにはリカーから引いているものだけで、それ以外で欲しいというお客様には裏リストじゃ無いですが個人持ちのワインを出すようにしています。久しぶりにカタログを見ているとペトリュスが44万、ルパンが30万と正気の沙汰では無く、いくら希少価値があるとは言えたかがワインたかが嗜好品で、完全に富裕層の投資対象になり下がっています。コロナで明日の仕事も無い人もいる反面、投資に回せるだけ金銭に余裕のある人がいるのも現実です。それでもあれ程うるさく言われた同じワインを6本セットでの購入システムが、出来るだけ6本でお願いしますとなっている所を見ると、コロナが関係しているかは分かりませんが酒販業者も大変だなと思います。わざわざ福井まで金沢の営業所からポスティングに来るのはこのご時世どうかとも思いますが、仕事なら不要不急の県を跨ぐ移動には当たらないのかも知れません。

福井の飲み屋街関係で起こったクラスターの人数が日に日に増え、従業員が50人に客が30人に家庭内感染が20人でさらに増えていくと思います。福井の飲み屋街に知り合いはいないのでどんな輩かは知りませんが、医療関係者の方から漏れ伝わってくる声を聞くとやはりイメージ通りだなと。自分もそうですが20代や30代の体力がある時に、骨折や大きな病気でも無い限り病院に入院するなんて考えた事もありません。無症状で体は何ともないのにベットでおとなしくしておけと言った所で、こんな時期に飲み歩くような輩が言うことを聞くはずがありません。当たり前ですが周りは年寄りや体の調子が悪い人ばかりの中、突然秩序を乱され病院関係者も本音はどこにあるかお察しする所です。山奥のホテルにでも連れて行き個室で療養していれば誰にも迷惑はかかりませんが、福井はベットが空いているので病院で手厚い保護が受けられるようです。医療関係者も仕事だから自分の感情を差し置いていますが、どんな目で見られているかを一度想像して欲しいものです。それが出来る人間ならクラスターの引き金になるような行動をするはずも無いと、同じ飲食業界として残念な気持ちになります。酒くらい家でしっぽり飲めないものかと思いながら、この前もオンライン飲み会で飲み過ぎて気を失い心配される始末(笑)。4人とも店からのオンラインでさっさと家に帰れとこちらも心配になりますが、飲食業ってこんな感じでまともな人間はリーマンになるのかとも思います。医療関係者と喋っていると勉強になる事ばかりですが、暴言を吐いたり暴れたり当然奇声を上げたりしないので(笑)、やはり自分はこちらの世界の方が居心地が良く感じています。

福井でもワクチン接種のスピードが上がってきたのか意外と受ける人が少ないのか、一番最後のグループだと思っていた基礎疾患も無い自分にも声がかかるようになりました。若い人の中には副反応の可能性があるワクチンをわざわざ受ける理由も無く、接客業や同居家族が高齢とか何か動機が無いとこれからはスピードダウンしてくると思います。自分もアナフィラキシーがあるので怖いのもあり、周りで打ってくれて集団免疫が出来ることに期待しています。テレビでは万全の体制で対処しますと言っていますが、映像で見る限り看護師1人とパイプが剥き出しのストレッチャーが1台あるだけです。可能性は万人に1人とか0.001％とか交通事故より低いなどと聞きますが、本人にしてみれば1分の1なので確率の問題ではありません。リスクを回避するかどうかの話で、呼吸困難を体験していない人には分からないと思います。例えるならプールに頭までもぐり2分ほど息を止め、もう限界と水面に顔を出して一息吸った瞬間にもう2分沈められるような感じです。打つ自由もあれば打たない自由もあるはずなので、人一倍気を付けて感染対策しようと思っています。