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2025 / 03 / 22  07:42

早57年

早57年
オープン日と誕生日を合わせたので、今日は良い日になればと思っています。店を始めて丸14年、調理師歴は皿洗いを含めれば40年になりました。早かったような長かったような不思議な感覚ですが、分かった事は何事にも近道は無かったと感じます。自分が若い頃に脂がのりきっていた世代と言えば、二回り上の団塊の世代になり良いも悪いも色んな思い出があります。バブル世代とかニュータイプ(新時代)などとギャップを感じられたみたいで、母数の多い中努力と根性でのし上がったみたいな世代には相性は悪かったようです。中には理論的に料理にアプローチしている先輩もいて、何を聞いても知っているし教えてくれる人にも憧れました。フレンチなのに中華や和食の技法も精通していて、どれだけ勉強しているのかと尊敬しか無かったのを覚えています。あの頃の先輩にどれだけ近づけたか分かりませんが、好きこそもののじゃ無いですが今でも勉強だと日々情報は入れるようにしています。自分が一生の仕事に調理師を選んだ理由も少し変わっていて、父親は従業員が何百人もいる京都では老舗の洋食店だったレストランで働いていました。逆に母親は料理に全く興味が無く、弁当にシーチキンを丸ごと入れる斬新な専業主婦でした(笑)。生まれて家を出るまで朝ご飯を食べたことが無く、レンジや冷凍食品が乏しかった昭和の時代に戻りたいとも思えません。逆に父親に色々美味しい店に連れていってもらい、世の中にこんな美味しいモノが溢れているのかと感動したのも覚えています。こんな料理を自分で作れたら毎日がパーティーだし、イヤイヤ作る母親のやっつけ料理を食べる必要もありません。それから早40年が経ちましたが、親となって子供の料理を作るのにやっつけの感覚はありません。炒め物でも煮物でも、酢の物や揚げ物でも技法やテクニックは全部説明はしていますが、本人は全く興味が無いみたいです。店を継いでほしいとか調理師になって欲しい気はありませんが、世の中には美味しいものが溢れているし、安い店ばかりも勿体ないとも教えて行きたいと思いました。