値段の高い食材を使えば美味しいのは当たり前で、実際メニューを作る場合制約がかかります。この食材を使えば売値はこうなるし、と言うことは無理やなとか色々考えます。自分で食材を買いにいったり、業者から今月のおすすめ商品でメニューを組んだりします。安価な食材でもテクニックでほとんど大差無く作れたりするのは、悪いことではありません。前にも書きましたが、誰もが取れたての魚や絞めたての鶏、精米したての米を食べられません。それをどうにかするのが腕の見せどころです。安価で提供しながら味をワンランク、ツーランク上の食材を使った場合と変わらなく作れるのはゴマカシではありません。ただ、それを提供する時に高い食材を使っているとメニューに書けばゴマカシです。ウソと言うか詐欺と言っても言いすぎでは無いと思います。現場の知識、連携不足らしいですがどうなんでしょう？自分がホテルで働いていた時とは時代が違うかも知れませんが、ホテルのコックはプライドの塊みたいな人ばかりでした。俺らが調理師界の日本代表やくらいの勢いでした。町場のコックはコックでホテルが何ぼのもんじゃと息巻いていました。そんな人たちが食材の知識不足なんて、自分の勝手なイメージかも知れませんがどうしても信じられないです。あの系列ホテルの調理師レベルが高いのは、自分も関西人なので良く知っています。社長みずからうちの系列レストランは食べる値打ちが無いと言っているのと同じで、何を考えてるのかと不思議です。町場では考えられない売値でも、ホテルの場合プラスアルファーと言うか、それこそ目に見えないおもてなしの分も入った価格設定というのが暗黙の了解です。ホテルならこれ位の食材を使えるだろうとの思い込みにつけこんだ部分を感じます。もし本当に知識不足なら名古屋コーチンを使って、メニューにはブラジル産ブロイラーを使ってますと表記する事もあるはずです。普通に考えて1年目のコックでもしないような間違いを、ホテルのコックが見落とすはずがありません。安い食材を使いながら、高い食材をメニューに書き、利益の出るほうばかりに間違えていると言うことは・・・。昔かたぎのコックなら仕事をボイコットするか暴れているところですが（笑）、今の時代そんな事をするより内部告発したほうが賢いです。動画サイトやツイッターなどでいくらでも出来ますし。従業員に責任を押し付けてこのまま終わるとも思えません。ポロポロと新情報が出てきて、また何日かしたら謝罪会見のやり直しでしょう（笑）。しかし最近おっさんが三人並んで頭を下げる映像ばかり見ている気がします。サービス業が多いのは気のせいでしょうか？大学生の希望就職先にもサービス業が人気無いのも仕方がありません。こんな業界ならいつまでたってもサービス業の人間はモラルが低いと思われてしまいます。