9月は暇でしたが10月は順調に予約が入り出し、GO-TOの再開や外国人旅行客の緩和などでマインドも戻って来たのかも知れません。あまり深く考えて悩んだりあれやこれやとメニューを弄ったり、暇や忙しさで振り回されても意味はありません。毎月ディナーに来てくれる方もいれば,自分みたいに10年ぶりにふと思い出して来たと言う人もいます。あのお客さん最近来なくなったとか考えるだけ無駄で,メンタルを保つのにはケセラケラ位が調度です。それも自分の料理に自信があっての話で、無いと右往左往したり一喜一憂したり振り回されます。最近はユーチューブでプロの調理師が懇切丁寧に解説していて、センスさえあれば専門学校で習う必要もありません。店で何年も修行するなんて馬鹿で意味が無いとIT関係者の頭の良い人が言っていましたが、確かに技術面では一理あり別に手取り足取り先輩が教えてくれる訳ではありません。ただし飲食店で働く経験は技術だけで無く、人の繋がりや仕入れや接客など勉強になる事は沢山あります。実際オーダーをこなしたり追われたり体調の悪い時でも働いたり、経験が無いとお客さんのプレッシャーに押しつぶされてジエンドです。ホームパーティーで自慢の料理でおもてなしするのと、店でお金をいただく料理を提供するのは似て非なる物です。原価や見た目など色んな制約がある料理の落としどころを探る毎日ですが、その分家の料理は趣味でいくらでも自由が利きます。キャラ弁が流行っているのか子供の要求が激しいですが、心配しなくてもお前の弁当が学校で一番旨いからと自信を持って持たせています。見た目を気にする事も大事ですが、お金を貰う訳では無いので味付けと栄養バランスが優先です。海苔を細かく切り張りしている暇があればもう2.3品作れそうな気がしますが、スンス(SNS)に載せて承認欲求を満たす用の弁当に興味はありません。忙しい人ほど他にやることが沢山あり、自分はホラン千秋の鬼ヤバ弁当の方が潔くて大好きです。写真は直売所で買って来た食材ですが、生キクラゲは1分ボイルしてお刺身のように食べようかと思います。