昨日はディナーの問い合わせが夕方にありましたが、やはり子供優先で前日までの予約のみですとお断りしました。当日でももう少し早い時間の問い合わせなら子供の晩ご飯の段取りなど出来ますが、留守番も出来ない子供を置いて仕入れに行くわけも行かないので偉そうですが断らせていただきました。うちの店以外にもフレンチはあるのでそこまで思う事も無いかと、夜は麻婆豆腐と豚の生姜焼きを作っていました(笑)。この前テレビで生姜焼きなんて誰が作ってもどうやって作っても美味しいとタレントが言っていましたが、それはある程度のレベルの話で美味しく作るポイントは色々あります。豚肉の漬け込み時間や漬け込みタレの分量や生姜のおろし方も重要ですが、特に焼き方は素人とプロの違いに差が出やすいです。生姜焼きなので当然豚肉は焼きますが、焼くと言うよりアクで煮ているみたいになっています。原因は一度に肉を入れ過ぎて焦げるのが怖いのかガチャガチャと混ぜ過ぎて、フライパンの温度が下がり生姜風味の豚肉煮になります。フライパンの温度を上げて1枚1枚広げて焼き上げる事で、香ばしく美味しそうな焼き色の付いた生姜焼きが出来ます。麻婆豆腐も同じで基本に忠実に作れば、原価ありきの店で食べるより安くて美味しく作る事が可能です。家用の新しい冷蔵庫も来たので食材の入れ替えですが、平成の忘れ物が出るわ出るわゴミ袋が5袋分処分です。中には9年前の真空されたへしこが出て来ましたが、以前から嫁には廃棄して良いかと毎年聞いていた食材です。食べるから置いといてと言われ早9年(笑)、毎日料理している自分には冷蔵庫を開けるたびにストレスしかありませんでした。以前の自分なら勝手に庭に捨てていましたが、今は店側が自分の精神安定剤になっているので喧嘩にならずにすんでいます。店側の食材は仕込んだ日時から賞味期限や消費期限に在庫の数まで当たり前ですが全て把握していますが、家の冷蔵庫や冷凍庫の物がいつ冷凍されたものなのか知らないのであえて見ないようにしています。性格的にキッチリしていないと気が済まないので店側には髪の毛一本落ちていませんが、それを家で求めると価値観の押し付けになって喧嘩になりがちです。違う環境で育った人間が生活を共にするならある程度の妥協が必要で、自分が絶対正しいなんて言い出すと即離婚です(笑)。福井は同居率が高く二世帯三世帯なんてよく聞く話ですが、結婚相手はせめて県外に一度出たか1人暮らしの経験があるかを重視した方が良さそうです。家から出た事のない旦那の実家に同居なんてもれなく鬼姑が付いてくるので(笑)、結婚する前によく話し合った方が良さそうです。今時バツイチなんて珍しくも無く我慢が美徳と団塊の世代とは価値観が違いますが、知り合いの旦那は結婚式を終え新婚旅行で頼りなさを露呈し三下り半を突き付けられましたが籍を入れる前だったので戸籍上は綺麗なままです。そう考えればバツイチとか何なのかと考えたりしますが、流石に同じ理由でバツ2になれば結婚に向いていないタイプなのかと思います。マザコンとは言いませんが実の母親が大事なのか、いずれ先にいなくなる母親より嫁を大事にしないなんて自分には良く分かりません。考えてみれば以前働いていた職場の男性はみんな長男の実家暮らしで一度も福井から出た事が無いみたいでしたが、あれは親が自分の手元に置いておきたいのか刷り込みなのか分かりませんが当たり前のように実家暮らしです。県内の大学に行くなら仕送り分が無いので車を買ってやるとか、自分からしたら吐き気を催すレベルです(笑)。自分の子供、特に長男が可愛いのは自分が次男だから身に染みて良く分かりますが、長男には長男の人生があって親の所有物では無い事を親が考えないといけません。実家が400年続く老舗の商売とか歌舞伎役者みたいな一子相伝みたいなら別ですが、ただのリーマンの長男なら好きにさせてやればと思いますが。そんな思考も生まれない程あなたは長男なんだからと刷り込まれるのが、哀れと言うか負の連鎖と言うか自分は次男で良かったと心から思います。いざ自分が親になって一人っ子の長男を持ち考えが変わるかと思いきや、福井にいて欲しいなんて気持ちはサラサラ無くさっさと日本から出て行けと思っています(笑)。そのために英語教室もさせているし我流でフランス語も教えているので、大学で県外とは言わず高校からでも県外に出て欲しいくらいです。お客様から後継ぎが出来て良いねと言われることもありますが、もちろん後なんて継がせる気はありません。調理師になりたいのも店をやりたいのも別に反対はしませんが、それはうちの店とは関係無いので他所でやってくれと思います。もちろん自分に出来るアドバイスはしてやりますが、0から1にする大変さも分かってほしい気もします。嫁に似て勉強好きなのでまさか調理師になるとも思えませんが、なるなら自分は海原雄山みたいになってしまうと思います(笑)。